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2015 Fiscal Year Annual Research Report

緑化のための高吸水性ポリマー混入ポーラスコンクリートに関する研究

Research Project

Project/Area Number 15H00391
Research InstitutionAkashi National College of Technology

Principal Investigator

生田 麻実  明石工業高等専門学校, 技術教育支援センター, 技術職員

Project Period (FY) 2015
Keywordsポーラスコンクリート / 緑化基盤材 / 高吸水性ポリマー
Outline of Annual Research Achievements

1. 研究目的
ポーラスコンクリートは緑化基盤材として使用される際、空隙や表層に土や保水材を敷き詰めている場合が多い。この空隙に高吸水性ポリマーを配置することで高い吸水性を付与し、土や保水材を用いることなく良好に植物の活着するポーラスコンクリートを目指す。緑化基盤材への適用可能性調査として、吸水性と植生性能に関して実験を行った。
2. 研究方法および結果
(1) 吸水性に関する検討
セメント質量比で0%、0.4%、1.2%の高吸水性ポリマーを混入したポーラスコンクリート供試体を作製した。練混ぜは先ずポリマー以外の材料のみで行い、型枠(φ10×20cm)に打ち込む際に乾燥状態のポリマーを供試体中心部分に流し入れた。作製した供試体を室温20℃、湿度60%RHの環境で2週間気中養生を行った後、20℃の恒温水槽に浸けて質量の経時変化を測定した。浸漬により増加した質量を吸水した水分量と見做し気中養生時の供試体質量に対する比を吸水率とした。吸水率の経時変化を測定した結果、ポリマーを混入することでポーラスコンクリートの吸水率が増加し、浸漬から24時間においては通常のポーラスコンクリートに比べ吸水率はポリマー0.4%で1.64倍、ポリマー1.2%で2.32倍となった。
(2) 植生に関する検討
吸水試験後の円柱供試体を高さ方向中心部分を6.5cmに切り出し、断面にかいわれ大根の種をそれぞれ20個散布して日光と降雨が供給される屋外にて植生状態を観察した。2週間後の植生状態を観察すると、通常のポーラスコンクリートでは水分不足により発芽後に芽が枯れているのに対し、ポリマー1.2%供試体では膨潤したポリマーからの水分供給により発芽後も成長が続いた。
3. 研究成果
ポーラスコンクリートに高吸水性ポリマーを混入することで供試体の吸水率増加と、ポリマーから植栽した植物への水分供給がなされることが確認できた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 高吸水性ポリマー混入ポーラスコンクリートの植生に関する検討2016

    • Author(s)
      生田麻実
    • Organizer
      第21回高専シンポジウムin香川
    • Place of Presentation
      丸亀市民会館
    • Year and Date
      2016-01-23

URL: 

Published: 2016-12-27  

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