2015 Fiscal Year Annual Research Report
体工連携によるスポーツ科学イノベーション-革新的な用具・コーチング法の開発-
Project/Area Number |
15H01825
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高木 英樹 筑波大学, 体育系, 教授 (80226753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 武 筑波大学, 体育系, 教授 (00167868)
中島 求 東京工業大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (20272669)
松田 昭博 筑波大学, システム情報工学研究科(系), 准教授 (20371437)
小池 関也 筑波大学, 体育系, 准教授 (50272670)
亀田 能成 筑波大学, システム情報工学研究科(系), 准教授 (70283637)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | スポーツ工学 / スポーツ用具開発 / 自由視点映像技術 / 競泳用水着開発 / 競泳スタート動作分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトにおいては、体育学と工学の研究者が緊密に連携し、多様化・高度化するスポーツ現場で起こっている研究課題を解決するための新たな研究方法論を共同で開発し、スポーツ科学のイノベーションを実現することを目的とする。特に平成27年度は、1)自由視点映像技術を中核とした新たなスポーツコーチング支援システムの開発。2)競泳スタートにおける逆動力学分析によるスタートパフォーマンスの向上策の検討、以上2つの研究課題に取り組んだ。 1)については、サッカー競技を対象として、没入感の高いバーチャルリアリティ映像技術を用いいて自由視点から試合を再体験できるシステムの構築を目的とした。まず試合展開を再構成するために全選手の試合位置を記述したデータベースを構築する。この記録から,三次元空間に選手の移動軌跡を復元し、さらに競技場内の風景を再構成し,バーチャルリアリティとして利用する.また統合開発環境 Unity 3D とOculus DK2 HMD を組み合わせて,選手運動の表現とその再体験を実現するシステムの構築を試みた。その結果、選手軌跡に応じた移動と利用者の視線方向を連動させることにより、利用者参加選手視点での試合追体験も可能となり、今後コーチング現場におけるミーティングなどに活用できる可能性が確認された。 2)については、競泳スタート台上において、スタート動作時に両腕、両脚がそれぞれ発揮した反力を別々に測定できる装置を開発し、得られた力データを元に逆動力計算を行い、各関節が発揮したトルクを算出することを目的とした。その結果、世界で初めてスタート動作時に管区関節が発揮するトルクが経時的に算出することに成功し、スタートパフォーマンスを向上させるための貴重なデータを入手することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
27年度は2つの研究課題に取り組んだが、いずれの課題においても年度内に予定していた装置の開発を完了した。さらに各装置によって得られたデータについて検証を行ったところ、当初の目的を達成してしることが確認された。これらの研究過程については、それぞれ関連する学会において公表を終えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は今年度の成果を踏まえて、1)自由視点映像技術を中核とした新たなスポーツコーチング支援システムの開発では、実際のコーチング場面で活用できるレベルまでさらに精度やリアリティを向上させるための調整作業を進展させる予定である。また2)競泳スタートにおける逆動力学分析によるスタートパフォーマンスの向上策の検討についても、被験者数を増やし、スタートパフォーマンス向上に繋がる新たな知見の獲得を目指す予定である。さらに、新たな研究課題として、泳者周りの流れの3次元的可視化に取り組む予定である。
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Research Products
(4 results)