2018 Fiscal Year Annual Research Report
Comparison of Development Models for Major Regional Powers in Eurasia: Russia, China and India
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15H01849
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
田畑 伸一郎 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 教授 (10183071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸川 知雄 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40334263)
佐藤 隆広 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (60320272)
上垣 彰 西南学院大学, 経済学部, 教授 (70176577)
梶谷 懐 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (70340916)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 比較経済体制 / ロシア / 中国 / インド / 国際経済 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の研究成果は,2018年6月に北海道大学で開催された第58回比較経済体制学会全国大会における共通論題「ユーラシア地域大国の比較と関係」の基調報告として発表された。この共通論題では,本研究の研究代表者・分担者・協力者の計7名が計4本の報告を行った。このうち共通論題の「比較編」で発表された3本の報告は,本研究で重視してきた中央・地方財政関係,マクロ経済,個別産業(鉄鋼業)に関するロシア,中国,インドの比較であった。もう1本は共通論題の「関係編」で報告されたもので,ユーラシア経済連合に関するものであった。 この研究報告のうち,比較編の3本については,さらに修正を加えたものが,比較経済体制学会の学会誌において特集「ユーラシア地域大国の国際比較」として掲載された。関係編の1本も同学会誌の次号に掲載されることが決まっている。 以上のうち,ロシア,中国,インドの中央・地方財政関係を比較した論文では,3国の制度の比較を行った後,財政再分配機能や地方財政の自立性などを分析し,3国の特徴を明らかにした。マクロ経済を比較した論文では,石油価格の上昇がもたらすマクロ経済への影響を,石油輸出国であるロシアと石油輸入国である中国とインドのユーラシア地域大国3カ国で定量的に比較した。鉄鋼業を比較した論文では,ロシアと中国の鉄鋼業が比較優位を持っている原因を分析し,競争力の源泉はロシア鉄鋼業の場合は豊富な資源,中国鉄鋼業の場合は投資コストを抑制する民営鉄鋼メーカーの経営戦略にあることを明らかにした。3国の関係について分析した論文では,中国の一帯一路政策とロシアのユーラシア経済連合の取組みが有する関係について考察し,これを結合するという構想は実現可能性が低いことを明らかにした。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(29 results)