2015 Fiscal Year Annual Research Report
「憲法の国際化」と「国際法の憲法化」の交錯下での新たな人権保障システム理論の構築
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15H01916
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
江島 晶子 明治大学, 法務研究科, 教授 (40248985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸波 江二 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (00103911)
本 秀紀 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00252213)
北村 泰三 中央大学, 法務研究科, 教授 (30153133)
建石 真公子 法政大学, 法学部, 教授 (20308795)
小畑 郁 名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40194617)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 憲法の国際化 / 国際法の憲法化 / 人権保障システム / 憲法裁判所 / ヨーロッパ人権裁判所 / EU司法裁判所 / ヨーロッパ評議会 / 違憲審査 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は研究計画を推進するために、下記のように4回の研究会(内1回は外国研究者による講演)を開催して、各人の分担テーマを明確にすると同時に、課題について数名の研究会メンバーからの報告を基盤にして意見交換を行った。また、大学内に研究スペースを設置し、関係文献の収集を中心として研究環境の整備に努めた。 ①2015年5月23日(土):江島「「憲法の国際化」と「国際法の憲法化」―比較憲法と国際人権法の関係から―」;西片「欧州人権条約の個人申立受理における『相当な不利益』基準の機能─人権裁判所の判例分析を中心に─」 ②2015年8月1日:西片・根岸「2015年6月5日ヨーロッパ人権裁判所・the European Society of International Law (ESIL)の共催によるセンナ―に関する報告」;根岸「地域的人権条約の解釈における普遍的人権基準との接合―プロ・ホミネ原則に基づく国際人権法の立憲化と断片化の調和―」 ③2016年2月6日(土):須網会員「国境を超える立憲主義の現状と課題」;山元会員「「国憲的思惟」vs「トランスナショナル人権法源論」」;建石会員「ヨーロッパ人権裁判所における中絶- 国の多数派のモラルと私生活の尊重について」 ④2016年3月14日(月)・15日(火):Jorg Polakiewicz Director, Directorate of Legal Advice and Public International Law, Council of Europe, Europe's multi-layered human rights protection system: challenges, opportunities and risks;Navraj Singh Ghaleigh, Edinburgh Law School、BREXIT and human rights: A Multi-Levelled Problem
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究会活動は、当初年3回を予定していたが、外国研究者を囲んでの研究会も合わせて実施することができたので、計4回開催することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年度は国内における研究体制の確立に重点を置き、実現することができたので、2016年度はこれをベースとして海外調査を積極的に行い、2017年度のまとめに反映させたい。
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Research Products
(21 results)