2015 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
15H01943
|
|---|
| Research Institution | The Institute of Statistical Research |
|---|
Principal Investigator |
山本 拓 (財)統計研究会, その他部局等, その他 (50104716)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国友 直人 東京大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (10153313)
川崎 茂 日本大学, 経済学部, 教授 (40631304)
久保川 達也 東京大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (20195499)
川崎 能典 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (70249910)
土屋 隆裕 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (00270413)
星野 伸明 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (00313627)
宇南山 卓 一橋大学, 経済研究所, 准教授 (20348840)
千木良 弘朗 東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (30447122)
早川 和彦 広島大学, 社会(科)学研究科, 准教授 (00508161)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
| Keywords | 小地域統計 / 統計の秘匿 / 人口予測 / 標本調査票 / 家計調査の改善と応用 / 国際情報交流 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
１．本研究プロジェクト「経済統計・政府統計の理論と応用からの提言」では近年の日本経済・社会の理解にとってますます重要になっている経済統計・政府統計における重要な課題について、主に統計学的な立場から技術的側面・制度的側面における問題を具体的に検討することを目的としている。
２．2015年度は、(1)小地域統計と政府統計への応用、(2)家計調査などの政府統計の質の向上と応用の問題、(3)匿名化と開示リスクの理論と応用、(4)標本調査の設計に関する問題などのテーマについて一定の成果を得た。
３．経済データの分析手法に関しては、(1)動的パネルデータの分析、(2)観測上の誤差の問題で若干の知見を得た。
４．年度末に開催された研究コンファレンスでは、政府側からは現在政府統計の重要課題となっている(1)２次統計の利用の現状と課題、(2)人口統計と地方創生との関連についての報告があった。研究者側からは、(3)マクロデータとミクロデータの統計的融合への接近法、(4)匿名データの開示リスクの問題、(5)新しい季節調整法 X-13ARIMA-SEATSに関する問題、(6)小地域統計推計の統計的問題と応用、などが報告された。
５．上記の研究コンファレンスの具体的内容は、東京大学大学院経済学研究科付属・日本経済国際研究センター（CIRJE）研究報告書シリーズCIREJE-R-21「経済統計・政府統計の理論と応用 2016」に掲載した。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究プロジェクトは、１０名のメンバーからなり、各メンバーの専門分野は経済統計・政府統計のさまざまな分野であるが、以下の「研究発表」で示されているように、多数の学術論文公刊ならびに研究報告（特に国際学会での研究報告）が活発に行われ、概ね順調に進んでいる。
年度末の研究集会では、外部からの報告とメンバーの報告が行われ、統計学研究者、政府統計関係者、ならびに経済統計・政府統計の利用者という三種の異なるグループから多数（５０名以上）が参加し、三者が一堂に会して議論をする貴重な場となった。
|
| Strategy for Future Research Activity |
今後は、第１には実際に経済統計・政府統計がどのように使われているか、またその際の問題は何であるかを探るために、実証分析を行っている研究者からの情報収集を行い、経済統計・政府統計のユーザーから見た問題点を学ぶこととする。
第２には、本プロジェクトの各参加者の専門分野については、参加者を含む共同研究を奨励しつつ、主に次のテーマについて昨年度に引き続き研究を進める。(1)長期経済予測にとって主要な要因となる人口統計、ならびに人口移動の問題、(2)近年の重要な話題となっている小地域統計の理論と応用、 (3)ＧＤＰ統計の精度向上のためのアプローチ、 (4)匿名化問題の理論と個別統計における実際の問題、 (5)標本調査法の改善への方策、(6)ミクロ経済統計とマクロ経済統計の整合性、(7)政府統計の国際比較、などである。
なお本研究プロジェクトは昨年度に引き続き、年度末に外部の報告者を含めた第２回の研究集会を開く予定である。それは、上で述べた実証研究者からの研究報告と、本プロジェクト参加者の研究報告を主として構成される予定である。
|
Research Products
(38 results)
