2015 Fiscal Year Annual Research Report
包括的な金融・財政政策のリスクマネジメント:理論・実証・シミュレーション
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15H01948
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
上東 貴志 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (30324908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 和雄 神戸大学, 社会科学系教育研究府, 特命教授 (60145654)
高橋 亘 大阪経済大学, 経済学部, 教授 (70327675)
北野 重人 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (00362260)
敦賀 貴之 京都大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (40511720)
堀井 亮 大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (90324855)
小林 照義 神戸大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (10387607)
柴本 昌彦 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (80457118)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 経済政策論 / 金融・経済政策 / リスクマネジメント / バブル / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
日本の政府債務は膨張の一途をたどっているが、財政破綻の可能性は10年以上前から叫ばれており、近い将来に財政破綻が起こるか否かは意見の分かれるところである。その大きな一因は、財政破綻リスクは直接観測できないことであると考えられる。しかし、東日本大震災で経験したように、深刻なリスクは事後的に初めて認識されることが多い。 本研究の目的は、これまでの研究代表者の共同研究の成果に基づき、最新のスパコン・シミュレーション技術を駆使して、バブル崩壊・金融危機・財政破綻のリスクを事前に推定し、これらのリスクに適切に反応する包括的かつ最適な金融・財政政策を導出する手法を確立することである。 本研究の理論分析では、既存のモデルを拡張した一般均衡モデルに資産バブル・マネー・政府債務を明確に区別できる形で導入し、さらに、信用バブル・国債バブルを数学的に定義し、新たな変数とする。本研究では、資産・信用・国債の3種のバブルを、資産バブル崩壊・金融危機・財政破綻のそれぞれのリスク指標として用いる。実証モデルでは、これらのリスク指標をスパコンによるMCMCで推定し、推定されたリスク指標と主要マクロ変数との構造的関係を実証的に求める。この関係と、3種のリスクに反応する金融・財政政策を理論モデルにおいて仮定し、スパコンにより最適化問題を解くことで、包括的かつ最適な金融・財政政策を導出することが基本的な計画であった。 研究組織は、研究代表者、研究分担者7名、連携研究者2名、研究協力者4名の合計14名が、「理論」、「実証」、「シミュレーション」の3グループを編成し、平成27年度は、理論プロジェクト、実証プロジェクト、シミュレーションプロジェクトをそれぞれ開始し、数的には限られているが、一部の成果を論文として出版し、未出版の論文の報告も行った。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)