2016 Fiscal Year Annual Research Report
原発事故後の親子の生活・健康変化の実態解明と社会的亀裂修復に向けた介入研究
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15H01971
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
成 元哲 中京大学, 現代社会学部, 教授 (20319221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛島 佳代 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (10336191)
松谷 満 中京大学, 現代社会学部, 准教授 (30398028)
阪口 祐介 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (50589190)
西崎 伸子 福島大学, 行政政策学類, 教授 (40431647)
永幡 幸司 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (50312765)
三上 直之 北海道大学, 高等教育推進機構, 准教授 (00422014)
守山 正樹 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 特任教授 (10145229)
荒川 雅志 琉球大学, 観光産業科学部, 教授 (70423738)
石原 明子 熊本大学, 大学院社会文化科学研究科, 准教授 (50535739)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 原発事故後の生活変化 / 健康影響 / パネル調査 / 亀裂修復 / 介入研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
未曾有の原発災害における人間経験を生活変化と健康影響に焦点を当て長期的に追跡し、実態解明を行うとともに、社会的亀裂を修復するために次の二つの取り組みを行った。 第1に、福島県中通り9市町村の2008年度出生児とその母親を対象に、原発事故が与える影響を生活と健康に焦点を当て継続的に記録するための大規模の調査票調査を行った。 第2に、上記の福島県内の調査対象者への半構造化面接を行った。これは、当事者の語り部活動を行うための準備作業である。放射能の健康影響についての不安の度合いやリスク対処行動において温度差がある母親が、原発事故後の経験を広く社会と共有できることを目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実態把握のための調査が無事行われていることと、社会的亀裂を修復するための当事者語り部活動につなぐための半構造化面接を実施できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで通りの研究に加えて、放射能問題を抱える地域への介入研究として「当事者語り部活動」のための手法開発に取り組むこと
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Remarks |
福島親子パネル調査の概要と進展を記録している。特に、これまでの調査票、調査報告書、成果報告論文、書籍、調査参加者からのメッセージ、よくある質問とそれに対する回答などを掲載している。
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Research Products
(8 results)