2015 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding, measuring, and promoting crucial 21st century skills: Global communication, deep learning, and critical thinking competencies
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15H01976
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
Manalo Emmanuel 京都大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (30580386)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 雅之 横浜国立大学, 教育人間科学部, 講師 (00708703)
横山 悟 千葉科学大学, 薬学部, 准教授 (20451627)
篠ヶ谷 圭太 日本大学, 経済学部, 助教 (30645289)
溝川 藍 椙山女学園大学, 人間関係学部人間関係学科, 講師 (50633492)
Sheppard Chris 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (60350386)
植阪 友理 東京大学, 教育学研究科(研究院), 助教 (60610219)
子安 増生 甲南大学, 文学部人間科学科, 特任教授 (70115658)
市川 伸一 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70134335)
楠見 孝 京都大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70195444)
深谷 達史 群馬大学, 教育学研究科(研究院), 講師 (70724227)
瀬尾 美紀子 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (90431775)
小山 義徳 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90546988)
田中 瑛津子 名古屋大学, 教育学研究科(研究院), 助教 (10754947)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 教授・学習 / 21世紀型スキル / グローバル・コミュニケーション / 深い学び / 批判的思考 / 学習スキル |
Outline of Annual Research Achievements |
1年目の今年は、3つのユニットに分かれ、21世紀型スキルのメカニズムの解明を中心に取り組んだ。1年ではあったが、複数の学術論文の学会発表を行った。 グローバル・コミュニケーションユニットでは、第一に、大学における英語学習において、学力別にグルーピングすることの効果を明らかにした。第二に、日本の大学生を対象とした研究において、単純な反復課題では、学生の英語力の向上に結びつかないことを明らかにした。さらに、英語学習におけるe-learningの効果についても現在、検討中である。 ディープ・ラーニングユニットでは、第一に、賛成反対の両方の立場を十分に理解した上で、統合的な議論を行う力を促す実験授業を行った。第二に、道徳授業において生徒の問いを重視するような授業の効果を明らかにした。第三に、大学生の宿題において、図表を活用しながら学習内容を説明することを促す実践を行った(この実践はグローバル・コミュニケーションの促進も狙っている)。また、3月にシンポジウムを実施し、全国から70名ほどの参加者を集めて議論を行った。 クリティカル・シンキングユニットでは、第一に,探究学習活動を通して,学習スキルや批判的思考態度が育成されることを解明するために,高校の探究学習における学習スキルや批判的思考態度を測定する尺度,および「問い」を作る力を測定するパフォーマンス課題を作成した。そして,探究学習活動に取り組んでいる高校1年生を対象に質問紙調査を実施して,学習スキルと批判的思考態度の関係を明らかにした.第二に,青年期以降の道徳性と共感性を批判的思考に基づいて検討するために,社会的状況における道徳判断について測定する課題を作成した。そして、この課題とこれまでに開発してきた他の尺度を用い、10代~60代の参加者を対象にWeb調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上述したように、1年目にもかかわらず、複数の学術論文の刊行と学会発表を行ったため。また、また、キプロスで行われた国際学会EARLI (European Association for Research on Learning and Instruction) では、Manalo・植阪の論文が優秀研究賞のファイナリストにノミネートされた。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目である本年は、1年目の成果を踏まえ、21世紀型スキルの測定方法を中心に検討する。21世紀スキルの測定方法の開発を共通テーマとしながら、①クリティカルシンキング・ユニット、②ディープラーニング・ユニット、③グローバルコミュニケーション・ユニットの3つに分かれて、以下のような内容を計画している。 ①クリティカルシンキング・ユニットでは、中学・高校における各教科の思考教育や教科を越えた探究学習活動を通して、批判的思考態度や能力、学習スキルがどのように育成されるかを解明する。その際、測定方法の開発を意識しながら検討を行う。さらに、開発された指標を活用して、中学及び高校において、質問紙調査を継続的に実施し、学習活動と批判的思考態度や能力の変化の関係を明らかにする。 ②ディープラーニング・ユニットでは、深い理解を達成するような授業法を1年目に引き続き検討し、その成果指標の開発を行う。また、深い理解を思考する態度や、相手の深い理解を診断するような方略を小学校、中学校、高校、大学生が身につけているのかについても測定する。この他、メンバーが関心を持って取り組んでいる研究内容について検討を深める。年度末には、昨年度と同様に、全国から研究者や実践者をあつめたシンポジウムを行って成果について発信するとともに、今後について議論する。 ③グローバルコミュニケーション・ユニットでは、英語力向上のためにe-learning環境がどのような効果をもたらすのかを検討する。また、大学において英語授業を学力別に分けた上で実施することの影響についても検討する。また国内外の教育心理に関わる学会において、シンポジウムを行ったり研究発表を行ったりする予定である。
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Research Products
(63 results)
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[Journal Article] Effects of a high school peer-tutoring program on the quality of students' interactions and learning strategy use.2016
Author(s)
Fukaya, T., Uesaka, Y., Tanaka, E., Shinogaya, K., Nishio, S., & Ichikawa, S.
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Journal Title
Japanese Journal of Educational Psychology
Volume: 64
Pages: 88-104
Peer Reviewed / Open Access
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[Book] Communication strategies 1 (3rd edition).2015
Author(s)
Sheppard, C., Fujii, M., Manalo, E., Masuda, H., Tanaka-Ellis, N., & Ueno, Y.
Total Pages
73
Publisher
DTP Publishing.
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[Book] Do students from different cultures think differently about critical and other thinking skills? In M. Davies, & R. Barnett (Eds.), Palgrave handbook of critical thinking in higher education2015
Author(s)
Manalo, E., Kusumi, T., Koyasu, M., Michita, Y., & Tanaka, Y
Total Pages
636
Publisher
New York: Palgrave Macmillan
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