2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15H02174
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 修 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50195781)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 触媒・化学プロセス / 合成化学 |
Outline of Annual Research Achievements |
独自の手法であるマイクロカプセル化法,高分子カルセランド法を用いた不均一系金属クラスター触媒の開発のため,種々の機能化された高分子の設計,合成を行い,種々の触媒反応への適用を行った.開発目的の反応は,酸素酸化反応,アリールボロン酸の不斉1,4付加反応,環状炭化水素の脱水素反応による芳香化反応,水素添加反応等多方面に及ぶ.目的の反応それぞれにおいて,最適化された不均一系触媒を開発すべく,高分子構造の最適化,二次担体の選定,金属クラスターの二元化における最適化,金属クラスターのサイズの最適化等幅広い検討を徹底的に行った.さらに調製した触媒を用い,反応条件の最適化を行った.具体的には,溶媒,反応温度,濃度,反応時間,添加剤等の検討を行った.本検討における高効率化を行うために,同一反応条件で同時に12個の独立した反応が行える,ラドリーズカローセル12Plus反応ステーション RR91030を新規に導入した. キラル金属ナノクラスターを用いる,アリールボロン酸の不斉1,4付加反応の検討においては,Rhを中心とするナノクラスターと,キラルジエン配位子を用いて検討を行った.ターゲットとする求電子剤としては,α,β不飽和カルボニル化合物や,ニトロオレフィンを用いた.得られた光学活性化合物の光学純度の決定のため新たに島津製作所製 高速液体クロマトグラフ Prominenceを新規に導入し,条件検討の効率化を行った. また,ポリシラン固定化白金ナノクラスターを用いるメチルシクロヘキサンの脱水素反応の検討においては,フロー反応装置を用いることで,バッチ反応と比べ高い転化率,高い触媒回転数を持って反応が進行することを新たにみいだした.
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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