2018 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanisms of layer formation in the cerebral cortex
Project/Area Number |
15H02355
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
仲嶋 一範 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90280734)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 神経科学 / 発生・分化 / 脳・神経 / 大脳皮質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではこれまでに、Reelinが皮質神経細胞の凝集を誘導できること、また、原子間力顕微鏡を用いた直接的な定量により、確かにReelinによって細胞膜表面のN-カドヘリン依存的な接着力が増強されることを明らかにした。そこで本年度は、発生期の脳においてReelinが産生される辺縁帯直下における細胞構築の詳細を検討した。辺縁帯の直下にはNeuN陰性の比較的未成熟な神経細胞が濃縮した帯状の領域 ‘primitive cortical zone (PCZ)’ が存在することを見出して命名したため、まずは電子顕微鏡を用いてPCZの神経細胞同士がどのように接着しているのかを調べた。その結果、PCZを構築する神経細胞は辺縁帯に対して法線方向に並んでいる傾向があり、互いに細胞体で直接接していることが分かった。この神経細胞集団を‘primitive neuronal cluster’と命名した。このクラスターは概ね法線方向に3~7個 、接線方向に1~2個並んだ細胞で形成され、主にはNeuN陰性の未熟な神経細胞で構成されていた。次に、クラスターを形成する神経細胞の誕生時期を連続子宮内電気穿孔法等を用いて調べた。その結果、早生まれの神経細胞は、遅生まれの神経細胞が取り込まれるにつれてクラスター内で深い位置に移っていくことが分かった。さらに抑制性神経細胞を蛍光ラベルしてクラスターとの関係を調べたところ、抑制性神経細胞も興奮性神経細胞と接してクラスターの中に存在することが分かった。平均6個の神経細胞で形成されるクラスターの中に、抑制性神経細胞は平均0.7個含まれていた。さらに、類似したクラスターはマウスだけではなく、ヒトを含む霊長類でも存在することが分かった。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(46 results)
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[Presentation] In vitro and in vivo cell dynamics analysis of iPSC-derived neural crest cells from CHARGE patients harboring CHD7 mutations reveals deficit in delamination, migration and motility of CHARGE syndrome2018
Author(s)
Hironobu Okuno,Francois Renault Mihara, Shigeki Ohta, Kimiko Fukuda, Kenji Kurosawa, Wado Akamatsu, Tsukasa Sanosaka, Jun Kohyama, Kanehiro Hayashi, Kazunori Nakajima, Takao Takahashi, Joanna Wysocka, Kenjiro Kosaki, and Hideyuki Okano
Organizer
第70回日本細胞生物学会・第51回日本発生生物学会合同大会、Symposium: “Developmental Biology in Stem Cell Research and Regenerative Medicine”
Int'l Joint Research
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