2017 Fiscal Year Annual Research Report
Transactions of telomere components
Project/Area Number |
15H02383
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石川 冬木 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (30184493)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | CST複合体 / rDNA / 複製フォーク停止 / DNA相同組換え / 遺伝的不安定性 |
Outline of Annual Research Achievements |
哺乳類CST複合体は、Ctc1, Stn1, Ten1からなる1本鎖DNA結合蛋白質複合体である。従来、CSTはDNA合成酵素αの活性化を介して、特にテロメアDNAの複製に必要であるとされていた。しかし、我々は以前より、CST複合体はテロメアに加えて非テロメア領域にも局在することを見出しており、CSTのテロメアに限らないゲノム全体にわたる機能が示唆されていた。昨年度の本研究により、分裂酵母stn1遺伝子の温度感受性株stn1-1を用いて、Stn1はサブテロメア領域のDNA複製に必須であり、その機能廃絶は直ちにサブテロメアの欠失をもたらすこと、しかし欠失後の最初の細胞周期においては、DNA損傷チェックポイントは活性化を受けず細胞増殖を持続することを見出していた。三本の染色体をもつ分裂酵母において、第3染色体の両末端部分には数百kbにわたって1リピートが約10 kbのリボソームRNAをコードするrDNAがタンデムに数十リピート存在することが知られている。今年度の本研究において、stn1-1においてはrDNAのDNA複製における複製フォークの停止が起こりやすく、その結果、DNA相同組換えが好発すること、1細胞由来のクローン集団のrDNA長を経時的に測定すると、正常対照群に比べて明らかに遺伝的不安定性を示すことを見出した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)