2019 Fiscal Year Annual Research Report
Regulation of food factor sensing by functional RNAs
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15H02448
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
立花 宏文 九州大学, 農学研究院, 教授 (70236545)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 食品因子 / 機能性RNA / マイクロRNA / センシング / 細胞外小胞 / ポリフェノール |
Outline of Annual Research Achievements |
生体機能分子としてタンパク質に翻訳されないRNA(機能性RNA)が注目されているが、食品因子の機能性発現における関与は不明である。本研究課題では、食品因子により発現調節を受ける機能性RNAならびに機能性RNAにより調節される食品因子センシングを明らかにすることにより、「食品因子の生体内感知・機能性発現における機能性RNAの役割」を解明することを目的としている。 慢性炎症にはマクロファージが深く関与し、緑茶カテキンEGCGはマクロファージの炎症応答を抑制する。これまで、EGCGによるマクロファージの分化制御に67LR依存的なマイクロRNAが関与していることを見出したことを踏まえ、マクロファージを含む骨髄細胞特異的67LRノックアウトマウス(以下67LRKOマウス)を作製し、EGCGの抗肥満作用における67LRの関与を検討した。対照マウスおよび67LRKOマウスに対して、普通食群、高脂肪高ショ糖食摂食群、EGCG含有高脂肪高ショ糖食摂食群を設けた摂食試験を実施し、表現型解析を行った。対照マウスでは肥満誘導による体重増加がEGCGにより抑制されたが、67LRKOマウスではその作用が消失した。また、脂肪組織におけるマクロファージの集積を評価したところ、対照マウスではEGCGの摂食によりマクロファージの集積が抑制された一方で、67LRKOマウスではEGCGの集積抑制作用が著しく減弱した。以上より、緑茶カテキンEGCGの抗肥満作用にマクロファージの67LRが関与することが示された。 EGCGの細胞外小胞/マイクロRNA発現調節作用をメラノーマ細胞株を用いて検討した。EGCGを作用させたメラノーマ細胞由来細胞外小胞中のマイクロRNAを次世代シーケンス解析した結果、多くのマイクロRNA量が減少することを見出した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(38 results)