2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Individual-Centered Utilization of Healthcare Data
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15H02517
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
橋田 浩一 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (00357766)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋元 良明 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (50164801)
荒木 賢二 宮崎大学, 医学部, 教授 (70274777)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | パーソナルデータ / PDS / PLR / フレイルチェック / 医療データ |
Outline of Annual Research Achievements |
PLRと連携する問診アプリ、およびフレイルチェックのためのオントロジー(データのスキーマ)を開発し、同アプリによって各個人がスマートフォン等によりフレイルチェックの記録を取れるうにした。このアプリはオントロジーを自由に入れ換えることができ、フレイルチェック以外にもさまざまな問診やアンケートに利用できる。また、このアプリで作成したデータをPLRにより本人同意に基づいて収集することが可能である。 宮崎市内でフレイル予防のイベントを開催しこのアプリおよびPLRを用いてそのデータを収集・分析することを想定して準備を進めた。宮崎大学教育文化学部の同総会である木犀会の創立記念イベントにおいてフレイルに関する講演を行ない、木犀会がPLRを用いたフレイル予防のイベントを支援する方向で木犀会と協議中である。さらに、宮崎市役所とも協議を始め、木犀会の協力を得て市役所がこのイベントを主催することを想定している。 また、日米独の3国において、医療・健康情報を中心とする個人情報提供に関する寛容度と不安に関するインターネットによるアンケート調査を行なった。調査は各国で20~69歳の男女に対し、10歳刻み、男女同数の10セルでのクォーターサンプリングを行い、それぞれ1,550サンプル、合計4,650サンプルを回収した。データを分析した結果、自らの健康・医療情報を他者に提供する際に「適切な同意取得」と「適切な情報の取扱方法」がいずれの国でも重視されること、医療分野にかかわるサービス・アプリを利用する場合にインターネットや端末を使いこなす自信がない、端末の操作が面倒、セキュリティとプライバシの不安があるとする人の比率が日本で最も高いのに対して米国とドイツでは専門家に直接会って診察や指導を受けたいという人の比率が高いこと等がわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アプリの開発および実証フィールドにおける関係構築が予定通り進んでおり、平成29年度に実証ができる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
個人が自ら本人のフレイル状態に関するデータを管理しそれを医療や介護のデータと合わせることによって健康管理に活用する方法を設計し、宮崎でフレイル予防のイベントを開催することによってそれを試験的に実施する。フレイルチェックのデータおよびPLRアプリによる健康管理についてのアンケートをPLRで収集し分析することにより、本人が感じるメリットや自己統制感を調査し、ヘルスケアデータの本人管理の効果を検証する。
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Research Products
(7 results)