2016 Fiscal Year Annual Research Report
一般日本人女性における潜在性動脈硬化と脳萎縮の実態解明
Project/Area Number |
15H02528
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
三浦 克之 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90257452)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤吉 朗 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (10567077)
村田 喜代史 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20127038)
有馬 久富 福岡大学, 医学部, 教授 (20437784)
ABBOTT ROBERT 滋賀医科大学, アジア疫学研究センター, 特任教授 (20722416)
椎野 顯彦 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 准教授 (50215935)
門田 文 滋賀医科大学, アジア疫学研究センター, 特任准教授 (60546068)
久松 隆史 滋賀医科大学, 医学部, 客員准教授 (60710449)
上島 弘嗣 滋賀医科大学, アジア疫学研究センター, 特任教授 (70144483)
高嶋 直敬 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80435883)
野崎 和彦 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90252452)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 認知症 / 動脈硬化 / 女性 / 疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、世界で最も高齢化が進行している我が国の一般女性集団を対象として、潜在性動脈硬化、無症候性脳血管障害、脳萎縮、認知機能障害の実態と関連要因を明らかとし、日本人女性における動脈硬化性疾患および認知症の予防方法を解明することを目的としている。平成27年度と同様に、草津市住民基本台帳より60-85歳の女性を無作為抽出し、同意を得た方に対して調査を継続した。これまでに約150名に対して調査を完了しており、概ね計画通りに研究を進展できた。平成27年度と同様に、本研究代表者・分担研究者らが同地域住民一般男性の疫学研究で用いたプロトコールを基に昨年度確定したプロトコールに従い、調査および分析を行った。調査は土、日曜日に、滋賀医科大学病院に隣接する滋賀医科大学アジア疫学研究センター内疫学研究専用クリニックにて行われた。対象者には、調査実施前に研究内容の説明を行い、研究参加の同意を得た。将来の関連遺伝子検査を含め、個別の検査項目に対して分割して同意を得た。調査項目は、胸腹部CT画像、頭部MRI画像、頚部超音波画像、認知機能検査、身体機能評価検査、血圧測定、心電図検査、血液・尿検査などである。撮影された胸腹部CT画像、頭部MRI画像、頸部超音波画像などについては、精度管理を行いつつ、引き続き各種計測を実施した。画像診断結果、血液検査結果などについては、医師が最終判定を行い、コメントと共に対象者に返却した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画に従い、概ね適切に研究を進展できたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
本申請研究費により、平成28年度と同様に調査を継続する。撮影された胸腹部CT画像、頭部MRI画像、頸部超音波画像などについては、精度管理を行いつつ、引き続き各種計測を実施していく。画像診断結果、血液検査結果等については、医師が最終判定を行い、コメントと共に引き続き対象者に返却していく。また、前年度までに収集され、データベース化されている情報に基づき、また、主に米国との比較検討を行うために、MESA研究の研究者等とも打ち合わせを行っていく。今後数年かけて収集された情報のデータベース化を行い、日本人女性における、各種潜在性動脈硬化指標、無症候性脳血管障害、脳萎縮、認知機能障害の実態解明と関連要因の解明について予備的な横断的解析を進めていく。予備解析の成果は、国際学会などで発表を行っていく。 なお本研究は、当初より6年計画(3年間×2期)で60-85歳女性を調査する予定としており、平成29年度は第1期目の最終年度にあたる。現在まで概ね適切に研究実施計画に従い、研究は実施されているが、より意義のある解析を行うためにも、来年度以降も第2期目計画を継続し、対象者数を増やすことでより意義のある研究に進展すると考える。
|
Research Products
(5 results)