2018 Fiscal Year Annual Research Report
An Anthropological Study of Whaling Cultures in the Globalizing World:Conflicts between the Succession of Whaling Tradition and Anti-whaling Movement
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15H02617
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
岸上 伸啓 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 教授 (60214772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜口 尚 園田学園女子大学短期大学部, その他部局等, 教授 (30280093)
河島 基弘 群馬大学, 社会情報学部, 准教授 (80454750)
李 善愛 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (90305863)
赤嶺 淳 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (90336701)
高橋 美野梨 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 助教 (90722900)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 捕鯨文化 / グローバル化 / 伝統継承 / 反捕鯨運動 / 流通・消費 / 先住民生存捕鯨 / 商業捕鯨 / 小型沿岸捕鯨 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は下記の調査を実施するとともに、国際シンポジウムを開催し、成果報告書の準備を行なった。 (1)岸上は2018年8月に米国ワシントン州ニアベイ保留地およびマカー博物館などにおいて北西海岸先住民の捕鯨やシャチに関する調査を行なった。浜口は2018年7月から8月にかけてアイスランド国レイキャヴィクおよび周辺地域においてナガスクジラ捕鯨およびホエール・ウォッチングに関する現地調査を実施した。赤嶺は2018年8月にノルウェーにおいて商業捕鯨再開やミンククジラ肉の加工会社に関する調査を実施した。李は2018年8月と2019年3月に韓国の環境・動物保護団体の反捕鯨運動について調査を実施した。河島は2018年9月にイギリスの世界動物保護協会(WSPA)などの環境・動物保護団体の反捕鯨運動について聞き取り調査を実施し、研究協力者の石川は同年10月に和歌山県太地町にて小型沿岸捕鯨に関する調査を行った。高橋は2018年10月にグリーンランド・ヌークの大学、天然資源研究所、自治政府においてグリーンランドの捕鯨政策に関する調査を行なった。これらの調査を通じて、捕鯨の賛否をめぐる複雑な現状を把握することができた。 (2)これまでの研究成果を検討し、広く社会に発信するために一般公開国際シンポジウム「世界の捕鯨と捕鯨問題」(2018年11月30日~12月1日)と一般公開講演会「世界の捕鯨を考える」(2018年12月2日)を国立民族学博物館において開催した。そこでは、捕鯨に対して賛成する者、反対する者、中立の立場の者が発表者として登壇し、活発な議論が行われた。 (3)各自がこれまでの研究成果論文を執筆し、2019年8月までに成果報告論文集『世界の捕鯨文化―現状、歴史、地域性』(国立民族学博物館調査報告149号)を出版するとともに、国立民族学博物館のディポジトリからweb公開する準備を完了した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(38 results)