2016 Fiscal Year Annual Research Report
高時間分解能観測によるオーロラ現象の南北共役性の研究
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15H02628
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
門倉 昭 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (70185883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 泰信 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 准教授 (00362210)
山岸 久雄 国立極地研究所, その他部局等, 名誉教授 (20132714)
岡田 雅樹 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (40270425)
田中 良昌 国立極地研究所, 研究教育系, 特任准教授 (50425766)
田口 真 立教大学, 理学部, 教授 (70236404)
尾崎 光紀 金沢大学, 電子情報学系, 准教授 (70422649)
片岡 龍峰 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (90462671)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 機器開発 / 海外観測 / オーロラ観測 / VLF波動観測 / 共役点観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
全天高速オーロライメージャ(HAI)関係では、屋外設置用の保温箱を作製し、観測用周辺機器を購入、GPSタイミング回路を作製し、システムを完成させ、アイスランドのチョルネス観測点に設置、自動運用を開始した。 先端的VLF波動観測装置(VLF)関係では、国内でのアンテナ設置訓練、特性データ取得、収録系の連続運用試験を行い、システムが正常であることを確認し、アイスランドのフッサフェル観測点に設置、自動運用を開始した。 アイスランドでの観測については、2016年8月29日~9月14日に7名、12月9日~15日に1名、2017年3月15日~26日に3名が、それぞれ、2観測点(チョルネス、フッサフェル)に出張し、既設機器の保守作業の他に、先端的VLF波動観測装置やモニタリングデータ用20Hzロガー(9月、フッサフェル)、全天高速オーロライメージャやプロトンオーロラスペクトログラフ(PAS)(9月、チョルネス)、超高層大気イメージングシステム(OMTI)や64Hz ULFデータ収録システム(3月、フッサフェル)の新規設置を行った。OMTIや64Hz収録システムの設置は、外部機関研究者代表の特別推進研究計画との共同研究として実施した。9月には、チョルネス観測点でVLF観測のための電磁環境調査を行い、フッサフェル観測点の約25倍のノイズレベルで、観測点周辺に設置場所を見つけるのは困難であることが分かった。 2017年3月下旬に「あらせ」衛星とアイスランド~昭和基地共役点観測との同時観測を行い、特に3月21日には活発な脈動オーロラ出現時の良質なデータが取得出来た。その後4月24日、26日にも脈動オーロライベント時の共役点同時観測データを取得出来ている。 その他、昭和基地とアイスランド観測点における超高層モニタリングデータやオーロラ光学観測データのアーカイブ・公開を継続して行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、高速オーロライメージャ一式と、先端的VLF波動観測装置一式を完成させ、アイスランドの観測点に設置し、運用を開始することが出来た。また、当初の目的の1つであった、ERG「あらせ」衛星との共役点同時観測を実現することが出来、良質のデータを取得することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、2式目のVLF観測装置の設置候補場所の調査と選定を行い設置し、これまで設置・整備した観測機器を用いた昭和基地との間の共役点観測や、「あらせ」衛星や他の磁気圏衛星との同時共役点観測を行う。また、得られたデータのアーカイブと公開を進め、関連研究者との共同研究を進める。
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Research Products
(21 results)
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[Journal Article] Fast modulations of pulsating proton aurora related to subpacket structures of Pc1 geomagnetic pulsations at subauroral latitudes2016
Author(s)
M. Ozaki, K. Shiokawa, Y. Miyoshi, R. Kataoka, S. Yagitani, T. Inoue, C.-W Jun, R. Nomura, K. Sakaguchi, Y. Otsuka, M. Shoji, I. Schofield, M. Connors, V. K. Jordanova
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Journal Title
Geophysical Research Letters
Volume: 43
Pages: 7859-7866
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Presentation] 全天カメラで取得された脈動オーロラの画像に対する主成分分析を用いた変調解析2016
Author(s)
浅野貴紀, 三好由純, 栗田怜, 町田忍, 西山尚典, 片岡龍峰, 福田陽子, 内田ヘルベルト陽仁, 大山伸一郎, 塩川和夫, 細川敬祐, 小川泰信
Organizer
第140回SGEPSS総会および講演会
Place of Presentation
九州大学
Year and Date
2016-11-21 – 2016-11-21
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[Presentation] フリッカリングオーロラの発生特性2016
Author(s)
福田陽子, 片岡龍峰, 内田ヘルベルト陽仁, 三好由純, 加藤雄人, 塩川和夫, 海老原祐輔, Hampton Donald, 岩上直幹, 関華奈子
Organizer
第140回SGEPSS総会および講演会
Place of Presentation
九州大学
Year and Date
2016-11-21 – 2016-11-21
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[Presentation] 地上多点ネットワーク観測による内部磁気圏の粒子・波動の変動メカニズムの研究:PWINGプロジェクト2016
Author(s)
塩川和夫, 大塚雄一, 大山伸一郎, 三好由純、西谷望, 尾崎光紀, 片岡龍峰, 能勢正仁, 関華奈子、篠原 育, 長妻努, 田中良昌, 坂野井健, 土屋史紀、尾花由紀, 鈴木臣
Organizer
第140回SGEPSS総会および講演会
Place of Presentation
九州大学
Year and Date
2016-11-20 – 2016-11-20
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[Presentation] 脈動プロトンオーロラ非等方的発光空間分布2016
Author(s)
井上智寛, 尾崎光紀, 八木谷聡, 塩川和夫, 三好由純, 片岡龍峰, 海老原祐輔, 野村麗子, 坂口歌織, 大塚雄一, Connors Martin
Organizer
第140回SGEPSS総会および講演会
Place of Presentation
九州大学
Year and Date
2016-11-20 – 2016-11-20
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