2016 Fiscal Year Annual Research Report
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15H02669
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
狩野 裕 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (20201436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
乾 敏郎 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (30107015)
春野 雅彦 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 主任研究員 (40395124)
野村 泰伸 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (50283734)
村田 昇 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60242038)
小林 康 大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (60311198)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 欠測値データ / モデル選択 / 一般化線形混合モデル / セミパラメトリック法 / スパースコーディング / 強化学習 / ワーキングメモリ |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 生体情報の統計解析に応用されるSEMの方法論的研究について,Prof.Ke-Hai Yuan と Prof.Victoria Savalei をふくめて5名を招聘し,金沢大学で開催された2016年度統計関連学会連合大会において国際招待講演セッション「Missing-data Analysis and SEM」を開催し,最先端の統計的方法論に関する情報交換を行った. 2.定期的に小規模研究集会(特別セミナー)を開催した.平成28年度は4回,計6件の講演を行った.各回の平均出席者は約25名であった.小規模であるので各講演に対して細かい意見交換が可能となり本研究課題の遂行に極めて効果的であった. 3.脳活動と性格特性の関係を脳科学的に解明する実験研究を進めた.多次元尺度法(MDS)と脳科学の研究を進めた. 4.出版論文の成果 ① 生体計測に有効な双方向因果モデルがデータから識別されるための数学的条件を導出した.② ヒトの微小な重心の動揺の計測およびダイナミクスの統計解析によって,重心動揺のフィードバック制御に関する脳幹の姿勢制御・強化学習の役割を示した。③ 脳幹の脚橋被蓋核の強化学習のワーキングメモリ(短期記憶・信号反響)機構について,サル神経生理学研究および発火の統計学的解析により明らかにした。 5.研究の中間報告として,IC-SMHD-2016,第33回日本認知科学会大会,2016年度統計関連学会連合大会を中心に国内外の学会大会シンポジウム等で発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り,H28年9月に,著名外国人研究者を迎えの招待講演セッションを編成・開催し意見交換することができた.その後,共同研究が進んでいる.小規模セミナーも予定通り開催し成果が上がっている.なお,4件の研究論文が採択されている.
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Strategy for Future Research Activity |
生体情報のデータ解析に関する具体的な課題解決を実施する. 脳活動と性格特性の研究と多次元尺度法(MDS)と脳科学の研究を進める.欠測値データ解析と統計的因果推論を生体情報データ解析に活かせる.
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Research Products
(14 results)