2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Argumentation Agent Based on Multimodal Information
Project/Area Number |
15H02746
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
新田 克己 東京工業大学, 情報理工学院, 教授 (60293073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 将吾 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学系, 准教授 (00512261)
平田 勇人 朝日大学, 法学部, 教授 (90189837)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 議論解析 / コミュニケーション支援 / マルチモーダル対話 / 数理議論学 / 対話エージェント |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はプロジェクトの最終年度として、マルチモーダル情報を利用した議論エージェントの開発と評価を行った。具体的には、昨年までに研究・開発してきた個々のソフトウェアモジュールの精度を高め、それらを統合して1つのシステムにまとめ、動作確認とその有効性の評価を行った。 その具体的な内容は以下の5項目である。(1)ヒューマノイド型ロボットPepperに高性能マイクとTVカメラと深度測定装置Kinectを組み込んだ議論システムを実装した。前年度から行っている、人の音声と身振りから発話する意欲を推定する方式の精度を高め、議論システムに組み込んだ。(2)議論の発言記録から抽出したさまざまな特徴パターンと、その発言記録に対する専門家の議論スキル評価点との相関分析と判別分析を行い、議論のスキルを高い精度で評価できる手法を開発した。(3)数理議論学の理論を拡張して、議論中の状況評価を行う手法を開発した。(4)議論のプロトコルを、より柔軟に拡張し、発話意欲を考慮した議論戦略を議論エージェントに組み込んだ。その結果、相手の感情のある程度の変化を音声や身振りなどのマルチモーダル情報から推測し、それに応じて議論戦略を変える機能を持った議論エージェントを実装することができた。(5)このマルチモーダル情報を利用した議論エージェントの効果を確認するため、議論エージェントの発言戦略を変化させることによって、人間が議論エージェントに人格の違いを感じるかどうかの実験を行い、その効果を確認した。 開発した議論エージェントは所与の議論課題に関して、議論の有利不利の判断をし、相手の身振りや音声から感情を判断して議論戦略を変える機能を持つ。人間がエージェント相手に同じ内容の発言をしても、声が大きくなったり、前の乗り出したりするとPepperの応答が変化するような、高度な対話インタフェースの実現に貢献できた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)