2016 Fiscal Year Annual Research Report
Expansion of the informational technologies for mutual use of measurement data in biological science
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15H02755
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
桝屋 啓志 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソースセンター, ユニットリーダー (40321814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古崎 晃司 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (00362624)
溝口 理一郎 北陸先端科学技術大学院大学, サービスサイエンス研究センター, 特任教授 (20116106)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 情報統合 / オープンデータ / オントロジー / 生命科学データ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,生命科学で日々生産される様々な計測・観察データを,生物種,実験観察の方法論や視点,コントロール値の違いなどの壁を 超えて,普遍的に取り扱うための相互利用技術の創出を目指している。H27年度は視点(コンテキスト)に応じた科学データの概念の構造をいかに表形式に落とし込むかを検討し、その基本ソフトウェアを試作した。 H28年度は、多様な生命計測データの対応の ためのデータ基盤拡張を試みた。しかし、当初の 想定に反し、H27年度開発のテストアプリケーションの不具合、関連して、計測データを柔軟に構築するためのデータの持たせ方が想定より複雑であることが判明した。よって、アプリ修正及び、複雑化問題を解決するアルゴリズム考案を行った上で再度データ基盤拡張アプリケーション設計を行う必要が生じた。そのため、予算の繰越申請を行うとともに、複雑化問題のアルゴリズム検討を行った。 この複雑化の問題の検討において、高度に構造化されたデータ記述において、視点依存のクラス構造を定義するプロセスよりも、複雑なクラス構造に準じたインスタンスを大規模に作成する煩雑さが大きな障壁となっていることが判明した。しかも,インスタンス作成時に、クラス構造側のエラーや、洗練化を行わねばならない場面も多く見られた。従って、この複雑化問題の解決のためには、クラスレベルの修正と洗練化と,インスタンス作成を行き来しながら、大規模データを作成できるような支援ツールが必須であると結論した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成28年7月、多様な生命計測データの対応の ためのデータ基盤拡張を行ったところ、当初の 想定に反し、H27年度開発のテストアプリケー ションの不具合、関連して、計測データを柔軟 に構築するためのデータの持たせ方が想定より 複雑であることがことが判明したため、アプリ修正及び、複雑化問題を解決するアルゴリズム 考案を行った上で再度データ基盤拡張アプリケ ーション設計を行う必要が生じた。そのため、繰越申請を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
繰越申請により、H28年度の検討に基づいたデータ支援方法の確立、および提示技術の洗練化を目指して、測定データの構築/可視化ツールの基本設計および、それに基づく、多様な計測データの対応を可能にするためのデータ基盤アプリケーション開発を行い、この成果に基づいて生命測定データ構築支援ツールの開発を行う。本ツールは、高度に構造化されたデータ記述において、クラスレベルの修正と洗練化と,インスタンス作成を行き来しながら、大規模データをバルクで編集できる。本ツールは、異なる視点で作成されたデータを統合し、知識の相互利用をさらに推進するためにのツールの一つとなると期待される。
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Research Products
(31 results)