2016 Fiscal Year Annual Research Report
R & D on advanced Phyto-remediation process
Project/Area Number |
15H02846
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
榊原 豊 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80143204)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 環境技術 / 汚染除去・修復技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
バイオフェントン反応およびバイオフェントン様反応を用いて難分解性有機塩素化合物を効率良く無害化する高性能ファイトリメディエーション技術に関する基礎資料を得るために、異なる鉄材料を用いてペンタクロロフェノール(PCP)汚染土壌の浄化試験およびベトナム調査を行った。その結果、以下のような結果が得られた。 1) 酸化鉄ナノ粒子の表面を有機物(ポリエチレンイミン、メノ-2,3-ジメチルカプトコハク酸など)で被覆すると粒子の分散性が向上することがわかった。また、これらの被覆鉄粒子と蛍光試薬(APF)を用いた場合の蛍光分布が観察された。 2) 人工的に調整した PCP汚染土壌に酸化鉄微粒子を添加することにより、PCPが除去されることがわかった。また、中間生成物のテトラクロロヒドロキシンが検出された。 3) PCPの植物に対する吸着量はFreundlichの吸着等温式により表わされることがわかった。浄化過程を表わす数学モデルについては現在検討中である。 4) ベチバーは浄化に有効であると考えられたが、温帯域では増殖速度が低く、熱帯域での使用が適していると考えられた。このことから、ベトナムでベチバーの栽培を開始し、本技術を適用する候補地の調査を始めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
鉄化合物の移動、植物体内への移行、PCP分解反応、および供試植物に関する知見が得られた。また、実証試験サイトに関する情報が得られており、ほぼ順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
有機塩素化合物を含む実験室規模およびパイロット規模のフィールド浄化試験を実施する。これにより、本浄化法の有効性を検証するとともに、得られたデータをもとに数学モデルを構築する。
|
Research Products
(10 results)