2016 Fiscal Year Annual Research Report
高濃縮分離メディアを活用した希少金属の次世代型リサイクル化学システムの創出
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15H02847
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| Research Institution | Ibaraki University |
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Principal Investigator |
五十嵐 淑郎 茨城大学, 工学部, 教授 (70150258)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | レアメタル / 貴金属 / 都市鉱山 / リサイクル / 刺激応答性ポリマー / 均一液液抽出法 / 環境配慮型分離システム / イオン液体 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の達成目標は，学術的には希少金属に関する特殊分離メディアの詳細な解析とそれに基づく基礎研究を行なうこと，また，工学的には，分離メディアのリユースを伴う省エネルギー型の環境に配慮した希少金属リサイクル技術を開発し，実際の都市鉱石からの有価金属のリサイクルを3カ年の計画で行なうことである。中間年度である平成28年度は，分離メディアの1つであるpoly(2-acetoacetoxy ethyl vinyl ether){Poly(AAEVE)}を用いた金(Au)に対する選択的な分離・回収システムについて，フィーチャーフォン（いわゆるガラパゴス携帯）への適応を検討し，金に対する99%の捕集率と700倍の濃縮性能を確認した。また，パーフルオロオクタン酸イオン(PFOA)について，TBAとのイオン液体生成反応による均一液液抽出により，ロジウム，銀，金について90%以上の抽出率を得た。さらに平成29年度における繰り越し事業として，リットルレベルへのスケールアップを検討し，PFOAについて鉄やコバルトを含む1,10-フェナントロリン錯体について，4Lのから4mLへの1000倍濃縮に成功した。この相分離現象はpH依存型であり，強酸性条件では40分程度で相分離した。また，パーフルオロオクタン酸の代替物質として検討中のパーフルオロヘキサン酸(PFHxA)では，コバルト-1,10-フェナントロリン錯体試料を4Lから5mLへの800倍濃縮を可能としたが，PFOAと比べて水への溶解度が高いため，相分離に3時間を要した。さらに，Zonyl FSAを用いたメッキ廃液中のロジウムについて1.0Lから1.7mLへの588倍濃縮を達成し，84.7%の抽出率を得た。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度が最終年度のため記入しない。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成29年度が最終年度のため記入しない。
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Research Products
(4 results)
