2017 Fiscal Year Annual Research Report
Decoupling Strategy by Bottom-up Analysis of Total Material Requirement
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15H02862
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
山末 英嗣 立命館大学, 理工学部, 准教授 (90324673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤森 崇 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (20583248)
松八重 一代 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (50374997)
谷川 寛樹 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90304188)
中島 謙一 国立研究開発法人国立環境研究所, 資源循環・廃棄物研究センター, 主任研究員 (90400457)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 関与物質総量 / TMR / 隠れたフロー |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度であるH29年度では,これまで推計が不十分であった希土類元素,食料,再生可能エネルギーについてTMR係数を推算した.リサイクルについては,日本国内だけでなくベトナムやタイといった途上国,あるいは新興国に注目し,主に鋼材のリサイクルを分析した.その結果を基に,国全体として,電子機器のリサイクルによって削減できるTMRを評価した. 国内においては,鋼材,銅について,品位や剥土比の差異を考慮するため,モンテカルロシミュレーションを行い,TMR係数の分布が対数正規分布として近似できることを明らかにした.このようにボトムアップ的に計測したTMR係数のデータを基に,日本国内全体におけるエコノミーワイドな関与物質総量を推算し,1990年が約100億トン-TMRであったにもかかわらず,2013年において約120億トン-TMRと大きく増加していることを明らかにした.この間,直接の物質投入は22億トンから16億トンに減少しており,このことは日本全体としてのTMR係数が大きく増加していることを示唆している. また,これまでのTMR係数はその内訳がプロセス別の区分がほとんどであったが,それを国別に整理する方法を提案し,それをベースとした資源依存性評価手法を提案した.具体的には硫酸をケーススタディとし,我が国の採掘活動ベースにおける諸外国への依存性を明らかにした.その結果,日本は非鉄製錬由来の硫黄を多く使うことにより資源自体は有効に使っているが,原油由来の硫黄利用に比べて資源強度は高く,またリスクも高いことが明らかになった.
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)
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[Book] りんの辞典2017
Author(s)
山末英嗣
Total Pages
360
Publisher
朝倉書店
ISBN
978-4-254-14104-7
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