2017 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of Record, Reservation, Reproduction for Archives of Images for Exhibitions
Project/Area Number |
15H02875
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
脇山 真治 九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00315152)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 展示映像 / マルチ映像 / 国際博覧会 / アーカイブ / デジタルアーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の成果は以下のとおりである。①日本展示学会での発表『展示映像はいかに残されたか~事例からみえる保存の原状~』、②芸術工学会での発表『国際博覧会のマルチ映像50年~1967年モントリオールから2017年アスタナまで~』、③アスタナ国際博覧会における展示映像取材、④1974年スポーケン国際博覧会の日本館において制作・上映された3面マルチ映像『日本・人と自然』のデジタル化を行い、九州大学に保存のために寄贈をうけたこと、⑤2001年開催の山口きらら博覧会山口市館の3面マルチ映像作品『時の回廊への誘い』の現存を確認し、デジタルを行い、九州大学に保存のために寄贈を受けたこと等である。 ①は昨年度までは展示映像が保存されない状況を報告したが、希少数ではあるが国内で保存されている作品があることを発表した。②展示映像の代表的な形式である「マルチ映像」は国際的にも注目されたのが1967年モントリオール国際博覧会である。以後半世紀にわたってどのように進展してきたかを史的考察を行ったものである。③アスタナ国際博覧会は認定博覧会ではあるが、登録博覧会同様に実質的には「映像博覧会」である。その原状を取材(現在論文執筆中)。ことにフレームの自由度の高い作品が多く、従前の規定の画面アスペクトをもつ作品とは一線を画す状況である。④ネガ原版が電通ライブに保存されていることを確認。16mmに縮小プリントされた3巻を九州大学に寄贈をうけ永久保存を受け入れた。著作権をクリアしデジタル化を目指す。⑤山口にて保存されていたDVテープの寄贈をうけ、デジタルデータ化を行い、データを九州大学での保存を受け入れた。 2017年度はこれらの実績を得て、論文の執筆に向けた準備を完了した。本科研は最終年度であるが、次年度には論文を完成予定である。また本学にて受け入れた2~9面マルチ映像再現システムの構築を完了した。
|
Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
|