2017 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of a new approach to prevent fracture caused by loss of bone quality
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15H02885
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
矢野 友啓 東洋大学, 食環境科学部, 教授 (50239828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮越 雄一 東洋大学, 食環境科学部, 教授 (00343533)
太田 昌子 (挾間昌子) 東洋大学, 食環境科学部, 准教授 (40442058)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 骨質劣化 / 骨折 / リジルオキシダーゼ / MTHFR遺伝子多型 / 抗酸化成分 / 骨芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度の解析で特定できた女子長距離選手のMTHFR遺伝子多型保有者(野生型、ヘテロ型、ホモ型各1名)を対象に、骨質劣化との関係が推測されたビタミンB2と代表的抗酸化ビタミンであるビタミンEを併用摂取する介入研究を行い、MTHFR遺伝子多型保有者における骨質劣化による骨折に対する有効なサプリメント成分としてのビタミンB2とビタミンEの可能性を検証した。その結果、骨質劣化因子であるホモシステインレベルはすべての遺伝子型で、摂取前後で20-38%の減少が認められた。また、ビタミンB2及びビタミンEレベルも20-45%の増加が認められ、この2種類のビタミンの併用摂取は、MTHFR遺伝子多型保有者におけるホモシステインレベル抑制に効果的で、骨質劣化型骨粗鬆症及び骨質劣化による骨折予防に有効である可能性が示され、今後の更なる検討が期待される。MTHFR遺伝子多型に依存しない系では、骨芽細胞培養系を用いて、コラーゲンの架橋異常形成に主 に関与するLOX発現回復に基づく骨質劣化による骨折リスクを軽減できる食機能性素材として、オリーブ由来のポリフェノール類の可能性を検証した。その結果、ハイドロキシチロソールに強いLOX発現回復作用が認められた。また、そのLOX発現回復機序を解析したところ、Fil1/DNMTsシグナル系が関与していることが明らかになった。さらに、昨年度スクリーニングしたトコトリエノールとの作用点の違いを精査したところ、DNMTsの分子種の誘導効果に差異が認められ、DNMTsの誘導に関与する上流の転写因子群に対する作用の違いが推測された。したがって、今後はこの2つのスクリーニングされた機能性素材の作用点の違いを精査し、併用による効果を検証し、安全性も含めて将来の臨床応用を考慮する必要がある。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)