2017 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a database of pregnant Japanese women, containing nutritional status, medical, and epigenome information, for nutrition education from early pregnancy period
Project/Area Number |
15H02901
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
永井 成美 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (60364098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 栄養学 / 妊娠期栄養 / 遺伝子 / エピゲノム / 食育 / 女性のやせ / DOHaD |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、京都医療センター産科を受診した妊婦を対象とした調査により、妊娠前から妊娠中の体格や栄養状態・生活習慣とともに、妊娠経過(胎児発育)、出生アウトカム、臍帯血DNAより得た胎児エピゲノム情報等を含むデータベースを構築し、妊娠中の栄養状態が、①妊娠経過と胎児発育、および、②胎児側の生活習慣関連遺伝子のエピゲノムに及ぼす影響について検討することであった。最大の研究成果は、計画(500名)を上回る791名が研究に参加し、出産した742名(臍帯血回収600名)のデータベースを構築できたことである。うち244名は妊娠初期・中期・後期の全期間で栄養調査を行っており貴重なデータセットとなっている。 中間解析からは、①-1 妊娠前の「やせ(BMI<18.5 kg/m2)」は4人に1人にみられ、妊娠前に普通体格や肥満であった者よりも妊娠中の体重増加量は多かったが児の出生体重が低く、妊娠前から適正体重を維持する必要性が示されたこと、①-2 親の教育歴や世帯収入等の社会経済的要因が妊娠中の食事内容や周産期予後、出生予後を修飾していたことが明らかとなった。また、②臍帯血白血球DNAの全領域メチル化解析により、低出生体重児における特徴的なメチレーション部位を明らかにしており、得られた知見は学会発表や論文投稿による公表を進めている。 今後も本データベースを用いた新たな解析によって、どの妊娠ステージの栄養状態やライフスタイルが、生活習慣病関連遺伝子エピゲノム変化や、妊娠経過、胎児発育、周産期・出生アウトカムに対して影響を及ぼすのかについて、栄養素や食品レベルの詳細な検討を行っていく。本研究の最終目的である、健やかな次世代を産み育てるための、妊娠中の食事とライフスタイルの提案や、妊娠前(10代)からの食育に役立つエビデンスを提供することにより、研究成果を積極的に社会に還元していきたい。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Yamaguchi M, Kotani K, Tsuzaki K, Motokubota N, Komai N, Sakane N, Moritani T, Nagai N. The CLOCK 3111T/C single nucleotide polymorphism and daytime fluctuations of gastric motility in healthy young women: a preliminary study.2017
Author(s)
Yamaguchi M, Kotani K, Tsuzaki K, Motokubota N, Komai N, Sakane N, Moritani T, Nagai N
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Journal Title
Chronobiology International
Volume: 34
Pages: 1-5
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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