2016 Fiscal Year Annual Research Report
知識構築型アーギュメンテーションの指導と評価を可能にする教師教育プログラムの開発
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15H02916
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 悦司 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00324898)
舟生 日出男 創価大学, 教育学部, 教授 (20344830)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
益川 弘如 静岡大学, 教育学部, 准教授 (50367661)
大島 律子 静岡大学, 情報学部, 教授 (70377729)
山本 智一 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (70584572)
西垣 順子 大阪市立大学, 大学教育研究センター, 准教授 (80345769)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 科学教育 / アーギュメンテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,科学教育におけるアーギュメンテーション(argumentation)の指導理論・指導法・評価法を体系化し,それらを踏まえた教師教育プログラムを科学教育の専門家と学習科学等の研究者による総合的・学際的な共同研究によって世界に先駆けて開発,提案することである。アーギュメンテーションとは,理由付けや反証例の想定など,科学的な主張を構成するプロセスとして定義されている。現在,科学教育におけるアーギュメンテーション研究は,その教師教育への適用に向かっている。本研究では,(1)アーギュメンテーションのメカニズムと機能を体系化した理論を反映した指導理論・指導法・評価法を体系化し,(2)教師教育プログラムを開発,(3)大学,大学院及び地域の教育センターとの緊密で継続的な連携のもとに実証的な研究を展開し,その有効性を検証しつつ,(4)先導的成果を国内外に発信することを目的とする。 以上の目的に即して,H28年度では,研究打合せ会議(対面及び遠隔)を予定どおり実施するとともに,国内外の文献調査をすすめ,指導理論,指導法がほぼ明らかにされてきた。また,それらに基づいた仮説的な教師教育プログラムの作成がなされている。さらに,神戸大学附属小学校における校内研究会での当該プログラムの志向や,そこでの小学校の教師を対象とした複数単元でのコンテンツのデジタル化がなされている。研究成果は,IOSTEや日本理科教育学会・理科教育学研究など国内外に一定のものが発信されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H28年度の交付申請書に記載した研究目的,内容について,ほぼ順調に達成されてきている。成果も論文が出ており,発信も順調であるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,本科研の最終年度にあたるので,当初の予定どおり,成果発表に注力する予定である。
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Research Products
(3 results)