2016 Fiscal Year Annual Research Report
Inquiry of value of developing Academic Portfolio and support for its dissemination
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15H02925
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
栗田 佳代子 東京大学, 大学総合教育研究センター, 准教授 (50415923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾澤 重知 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (50386661)
吉田 塁 東京大学, 教養学部, 特任助教 (50755816)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アカデミック・ポートフォリオ / 効果測定 / ティーチング・ステートメント / ナーシング・ポートフォリオ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、平成27年度に実施した文献研究およびパイロットテストの結果を踏まえて、下記を行った。特にアカデミック・ポートフォリオは時間を要することが課題としてあげられる。したがってアカデミック・ポートフォリオに関連した取り組みであるチャートやステートメントなどについての検討を中心に行った。 (1)アカデミック・ポートフォリオ・チャートの応用としての構造化ナーシング・ポートフォリオ・チャートおよび研修の開発と評価の実施:看護系大学の協力を得て看護師を対象として不リフレクションを目的とした、構造化ナーシング・ポートフォリオ・チャートの開発を行った。アカデミック・ポートフォリオ作成は時間を要する部分が普及を妨げる要因と考えられたため、価値をリフレクションにおいた場合に短時間でポートフォリオと比較して作成が可能なチャート作成の効果について検討を行った。 (2)ティーチング・ステートメントおよび研修の開発と評価の実施:アカデミック・ポートフォリオは全活動をカバーし、13ー20ページの文書であるが、そのうちのティーチングの活動をとりだし、1ページにまとめるティーチング・ステートメントおよび研修の開発と実施を行った。ステートメントはポートフォリオの構造はそのままに簡易版と位置付けられ、短時間で作成できかつ、ペアやグループによるフィードバックの仕組みを取り入れることから、スケーラビリティの向上が期待できる。 (3)構造化アカデミック・ポートフォリオ作成ワークショップの実施:当該ワークショップを実施し、メンタリングを録音した。メンターのよい問いかけや姿勢を解析するためのデータを得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アカデミック・ポートフォリオに関連する周辺のポートフォリオであるナーシング・ポートフォリオおよびティーチング・ステートメントについての開発などを行ったことから、これらについての効果が明らかになり多くの示唆が得られつつある。これらは本題のアカデミック・ポートフォリオそのものについての有効性やメンターやスーパーバイザーの役割についての基礎的な検討の観点として活用できる。引き続きデータを収集してデータの信頼性を高め分析を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はワークショップの実施とは別に、連携研究者や各地の協力者に依頼し、メンターおよびスーパーバイザーから直接意見を得る調査を実施予定である。 また、グループウェアについてはサイボウズliveというシステムを現在使用していることから、これを安定的に有意義に活用する仕組みを検討する。
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Research Products
(13 results)