2016 Fiscal Year Annual Research Report
重複障碍児対象のディジタル教材マッチングシステムの開発及び地域・家庭との連携
Project/Area Number |
15H02941
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
西端 律子 畿央大学, 教育学部, 教授 (20249816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 恭久 上智大学, 理工学部, 教授 (30255715)
大久保 賢一 畿央大学, 教育学部, 准教授 (40510269)
岩坂 英巳 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (70244712)
鴨谷 真知子 東大阪大学短期大学部, その他部局等, 助教 (90369710)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / ディジタル教材 / HTML5 / クラウド / 機械学習 / メタデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、データの蓄積・公開が容易であるディジタルの特性に着目し、肢体不自由及び知的障碍の重複を対象としたディジタル教材を制作すること、制作するディジタル教材の内容を説明するメタデータを開発し付与すること、付与されたメタデータからマッチング検索できるシステムを開発し、他校と教材を共有すること、データベースにSNS機能を持たせ家庭や地域の企業・団体との連携を図ることである。 平成28年度は、クラウド上で稼働している教材データベースについて、(1)教材を利用している動画配信 (2)教材のメタタグを利用した、機械学習による教材レコメンドシステム (3)自動バックアップシステム を実装する計画であった。また、教材の特性や発達の理論的検討を行うとともに、ディジタル教材もふやす予定であった。 このうち、(3)自動バックアップについてはクラウド上で実装完了済みである。しかし、(1)動画配信 (2)教材レコメンドシステムについては、クラウド技術の進展が早いこともあり、まだ完全には実装できていない。よって、来年度は、ネットワークやサーバに関する知識が豊富な研究分担者を追加したい。 また、SNSなどで教材データベースの存在が全国的に知れ渡り、ユーザー数も増えている。さらに、メタデータ付与のために、教材の特性や発達の理論的検討を行い、さまざまな支援学校や放課後ディサービス等でディジタル教材を活用している先生方からの聞き取りを行っている。 なお、本研究に関する図書の発行を予定しており、現在最終校正中である。発刊は2017年6月予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
教材データベースに実装すべき、(1)動画配信 (2)教材レコメンドシステム (3)自動バックアップ について、現在(3)しか実装できていない。その理由として、クラウド技術の進歩が速いことが挙げられる。よって、来年度は、ネットワークやサーバに関する知識が豊富な研究分担者を追加する。 メタデータ付与のための理論的検討およびユーザからの聞き取りについては、滞りなく進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の最終年度にあたるため、残りの(1)動画配信 (2)教材レコメンドシステム についても速やかに実装を行い、検証を行う。 今まで教育工学、教育システムなど、エンジニアリング視点からの学会では研究発表を行ってきたが、平成29年度は特別支援教育視点からの学会での研究発表を行いたい。 さらに最近、Virtual Reality, Mixed Reality, Augmented Reality など、現実世界とディジタル分野の融合技術が身近になってきている。特別支援教育におけるこれらの技術の活用可能性についても論じていきたい。
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Research Products
(6 results)