2017 Fiscal Year Annual Research Report
Accuracy improvement of earthquake history of the Nankai Trough by sediment records from terminal basins
Project/Area Number |
15H02988
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
芦 寿一郎 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40251409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池原 研 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 首席研究員 (40356423)
辻 健 九州大学, 工学研究院, 教授 (60455491)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | タービダイト / 地すべり / 地震履歴 / サブボトムプロファイラー |
Outline of Annual Research Achievements |
南海トラフのプレート沈み込み帯における地震・地すべりの発生履歴を解明することを目的に,1)調査航海における研究,2)データ解析による研究,3)試料分析による研究,を行なった.「調査航海」は,平成29年4月29日~5月6日に学術研究船「白鳳丸」を用いて主に熊野沖海域および室戸沖海域においてピストンコア試料(12地点)とマルチプルコア試料(21地点)を採取した.試料採取点の選定は,海底地形や前年度の航海で実施した深海曳航式サブボトムプロファイラー記録をもとに行い,ターミナル海盆の地震性イベント堆積物や地すべり域の下流側の堆積物を対象とした.さらに,採泥点周辺の海底下浅部構造を母船によるサブボトムプロファイラーを用いて探査した.「データ解析」は前年度に取得した深海曳航式サブボトムプロファイラー記録の構造解釈を行い,志摩半島沖および室戸岬沖の地すべりの発生過程に関する情報を得た.いずれの地点も層理面に沿った並進型地すべりによることを確認した.被覆堆積層が厚くないことから比較的最近に発生した地すべりであると解釈した.また,室戸岬沖の外縁隆起帯付近の浅部の堆積構造と採取試料の年代から陸側への傾動運動の開始が12万年前頃からであることを明らかにした.「試料分析」は柱状試料のX線CT画像撮影,各種非破壊物性計測,半裁面の観察,および年代測定用試料の分取を行った.上記の地すべりの下流側での採泥試料は,崩落堆積物や土石流堆積物が含まれず,薄いタービダイト層を挟む泥質の整然層を示した.また,前年度までの試料を用いた解析により,海底表層泥の移動によるイベント層の認定,温度構造異常から推定した堆積作用に関する考察を行ない成果発表を行なった.
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(21 results)