2015 Fiscal Year Annual Research Report
運動時の循環調節およびパフォーマンスに対する呼吸筋活動の影響
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15H03079
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
片山 敬章 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (40343214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 浩司 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (50193321)
齊藤 満 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (80126862)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 運動 / 筋交換神経活動 / 血圧調節 / 低酸素 / 心肺圧受容器反射 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:動的運動における筋ポンプ作用の増加による筋交換神経活動の抑制(心肺圧受容器反射)に対する低酸素の影響を明らかにすることを目的として研究を行った. 方法:運動様式はリカンベント式の自転車エルゴメータとした.吸入酸素濃度を12~13%として最大運動テストを実施した.その後,低酸素ガスを吸入しながら最大下運動テスト(40%強度)を2試行実施した.心肺圧受容器を刺激するため,自転車ペダリングの回転数を60回転/分(試行1)から80回転/分(試行2)に増加させた.筋交換神経活動は正中神経よりマイクロニューログラフィー法を用いて測定した. 結果:80回転での運動では60回転の運動より,1回拍出量および心拍出量が有意に高くなった.筋交換神経活動は運動により増加したが,80回転運動と60回転運動では差が認められなかった. まとめ:これらの結果から,軽強度における運動時の心肺圧受容器反射は,低酸素環境で抑制されることが示唆される.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
27年度当初に計画した実験が円滑に行われた.研究成果は学術雑誌に掲載されている.現在新しい運動装置による予備実験を進行中である.
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Strategy for Future Research Activity |
27年度に得られた結果を,28年度の学会等で発表する予定である. 28年度は,呼吸筋活動の増加による活動肢の血流動態の変化に関する研究を実施する. 動的な膝伸展屈曲運動を用いて,超音波測定装置による大腿動脈の血流測定を計画しているが,測定の再現性が得られるよう工夫が必要である.
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Research Products
(5 results)