2016 Fiscal Year Annual Research Report
褐色脂肪組織に着目した筋力トレーニングおよび栄養介入による肥満予防法の開発
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15H03100
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
浜岡 隆文 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70266518)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 褐色脂肪 / 体脂肪 / 内臓脂肪 |
Outline of Annual Research Achievements |
年代別、男女別の褐色脂肪組織(BAT)密度の基礎データ562名(男性275名、女性287名)を冬季に取得した。BAT密度は近赤外時間分解分光装置を用いて、右鎖骨上窩にて測定した。インピーダンス法にて体脂肪、内臓脂肪を、国際標準化身体活動質問票(IPAQ)と簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)を用いて、日常の身体活動量と栄養素や食品の摂取状況を調査した。 重回帰分析の結果、BAT密度は体格指数BMI(β=-0.522、p<0.001)、体脂肪率(β=-0.419、p<0.001)、内臓脂肪面積(β=-0.477、p<0.001)と有意に関係した。この結果は、陽電子放射型断層撮影装置(PET)を用いて先行研究で確かめられているデータと同様であった。 BAT密度に影響する生活習慣や環境要因については、現在検討中である。 また、寒冷誘発性熱産生を有するカプシノイドとカテキン投与に対する健常人の褐色脂肪組織量の経時的変化(PET測定では困難)も明らかにすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
褐色脂肪組織と体脂肪、内臓脂肪との関連が検証できたことと、褐色脂肪組織に与える可能性のある環境要因に関するデータが取得できたことから、順調に進んでいると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
褐色脂肪組織に与える可能性のある環境要因に関するデータが取得でき、現在分析中であるので、引き続き検討する。褐色脂肪組織に与える遺伝的要因(遺伝子多型を含む)やメタボローム解析についても検討する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Assessment of human brown adipose tissue density during daily ingestion of thermogenic capsinoids using near-infrared time-resolved spectroscopy2016
Author(s)
Nirengi S, Homma T, Inoue N, Sato H, Yoneshiro T, Matsushita M, Kameya T, Sugie H, Tsuzaki K, Saito M, Sakane N, Kurosawa Y, Hamaoka T.
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Journal Title
J. Biomed. Opt.
Volume: 21
Pages: 091305
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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