2017 Fiscal Year Annual Research Report
バナナから見る農のグローバリゼーションと在来農文化の接続
Project/Area Number |
15H03134
|
Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
小松 かおり 北海学園大学, 人文学部, 教授 (30334949)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小谷 真吾 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (90375600)
佐藤 靖明 大阪産業大学, デザイン工学部, 准教授 (30533616)
北西 功一 山口大学, 国際総合科学部, 教授 (80304468)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | バナナ / 農文化 / グローバリゼーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、 1)平成28年度のウガンダ調査の結果を報告書としてまとめるとともに、論文を執筆し、山口大学教育学部研究論叢とTropical Agriculture and Developmentに投稿した。また、第27回日本熱帯生態学会年次大会と、40th Annual Conference of the Society of Ethnobiologyにおいて成果を発表した。 2)バナナ栽培の起源地のひとつであるパプアニューギニアで、4名による2週間の集中調査を実施し、バナナの品種、栽培法、利用法、流通、栄養の資料を収集した。その結果の一部は、第35回日本オセアニア学会研究大会と、日本熱帯農業学会第122回講演会で発表し、現在、投稿論文を執筆中である。 3)調査の打ち合わせ、調査結果の共有、調査結果の解釈のため、2度の研究会を開催した。 4)調査結果を社会に還元するため、JSPS Uganda-Japan Bilateral Joint Research Project、民族自然誌研究会第87回例会、公益財団法人下中記念財団・NPO法人FENICS主催のエンサイクロペディア・シネマトグラフィカ連続上映会「ノーバナナ、ノーライフ!〈食べる・飲む・効く、バナナの世界〉」、「2017年度第1回日本・パプアニューギニア協会関西支部研究会/龍谷大学経営学会主催の「南太平洋島嶼国の経済・社会研究会」において、研究結果の一部を発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定どおり、パプアニューギニアにおける調査をおこない、当該地域のバナナ栽培文化に関する資料を収集した。 また、平成28年度の調査結果を報告書としてまとめ、学術雑誌に投稿するとともに、複数回の学会発表をおこなった、
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度は、最終年度のため、平成28年度、29年度に収集した資料をそれまでに収集した資料とあわせ、バナナ栽培の在来農文化とグローバリゼーションの関係について、理論的な考察を進め、学会発表をおこなうとともに、論文を執筆する。また、今後の研究の展開を見据え、国内、海外で研究協力体制を構築する。
|