2018 Fiscal Year Annual Research Report
War Tourism and Nationalism in East Asia
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15H03140
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Research Institution | Asia University |
Principal Investigator |
高山 陽子 亜細亜大学, 国際関係学部, 教授 (20447147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 賢貞 亜細亜大学, 国際関係学部, 講師 (20638853)
楊 小平 東亜大学, 人間科学部, 客員研究員 (30736260)
岡本 亮輔 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (30747952)
藤野 陽平 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (50513264)
田中 孝枝 多摩大学, グローバルスタディーズ学部, 専任講師 (50751319)
今津 敏晃 亜細亜大学, 法学部, 准教授 (60449973)
山口 睦 山口大学, 人文学部, 准教授 (70547702)
大塚 直樹 亜細亜大学, 国際関係学部, 准教授 (80549486)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 戦争 / 観光 / 博物館 / 東アジア / 震災 / 記憶 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年である本年度は論集の刊行に向けた準備を行った。『戦争と災害の保存と展示に関する比較研究:東アジアの事例から』とする予定である。平成27~30年度の基盤研究の諸事例を通して浮かび上がった問題点は、東アジアの戦争の展示が急速に変化していることである。顕著な例は広島の平和記念資料館の展示がリニューアルし、「被ばく人形」が撤去され、軍都広島に明確に展示されるようになった。この背景には世界遺産登録後、多数の外国人参観者が訪れるようになったため、より中立的な展示が求められていることが挙げられる。こうしたグローバル化に対応した展示がある一方で、国内向けの戦争展示が見られるのが中国の人民革命軍事博物館である。人民解放軍成立90年を記念して大規模なリニューアルを行ったこの博物館はグローバル化に逆らうように展示の説明は中国語のみで、人民解放軍の歴史が展示されている。また、変化としては、国共内戦(解放戦争)の展示において、かつてタブーであった林彪や彭徳懐についても触れられるようになっている点も挙げられる。展示の変化は政治手的な理由からのみ変更されるのではなく、技術的な理由からも変更される。IT技術の向上に伴い、精巧なパノラマやジオラマ、レプリカの生産が可能なった。そのため、各地の博物館では積極的に複製技術を取り入れている。様々な要因から展示が変わっていることに着目し議論を行った。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(24 results)