2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Comprehensive Study of Bergson's Matter and Memory
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15H03154
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
平井 靖史 福岡大学, 人文学部, 教授 (40352223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉村 靖彦 京都大学, 文学研究科, 教授 (20303795)
合田 正人 明治大学, 文学部, 専任教授 (60170445)
安孫子 信 法政大学, 文学部, 教授 (70212537)
檜垣 立哉 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (70242071)
藤田 尚志 九州産業大学, 国際文化学部, 准教授 (80552207)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 哲学 / 時間 / 意識 / 人工知能 / ベルクソン |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となる2017年度では、締めくくりとなる国際シンポジウムを10月に開催し、多様なジャンルから13名の登壇者と6名の特定質問者を招き、『物質と記憶』を軸とした「拡張ベルクソン主義」に具体的な実質を与える豊富な成果を得た。研究分担者の他に、時間経験の分析哲学者バリー・デントン、「マニフェスト」の執筆者の一人であるポール=アントワーヌ・ミケルに加え、90年代からのフランスにおけるベルクソン再興の火付け役にして、フランス哲学会の重鎮であるフレデリック・ウォルムスの参加により、従来の解釈の伝統との発展的な結合を試みた。ベルクソン研究者である平光哲朗・永野拓也両氏のほかに、社会心理学者のスティーヴン・ブラウンや、現象学的な質的研究の村上靖彦氏、シモンドンの専門家であるアンヌ・ルフェーヴル、最先端の人工知能の分野からは谷淳・三宅陽一郎の両氏を迎えたことで、思想の根幹となる「持続の多元論」や「意識の遅延テーゼ」、「純粋記憶」について多角的に掘り下げることができた。 2015年度に引き続き2016年度のシンポジウムの論集も、11月に『ベルクソン 『物質と記憶』を診断する』として刊行し、引き続き2017年度論集も鋭意編集中で2018年度中に刊行の予定である。 そのほか、関連イベントとして、4月には2015年度登壇者にして「拡張ベルクソン主義・マニフェスト」のもう一人の著者であるエリー・デューリングを再び招いて現在の新しい実在論の動向をめぐってワークショップを開催した。 2018年3月には、三年間のプロジェクトの総括として、日仏哲学会ワークショップ「拡張ベルクソン主義は何をなしえたか・なしうるか PBJ 2015-2017『物質と記憶』の総括と展望」 を設け、若手研究者を含む関係者を交えて、成果とその発展的射程について議論を深めた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(30 results)