2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Acceptance and Development of Indian Buddhist Logic in East Asia
Project/Area Number |
15H03155
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
護山 真也 信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (60467199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 基 筑波大学, 人文社会系, 教授 (00272120)
稲見 正浩 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70201936)
師 茂樹 花園大学, 文学部, 教授 (70351294)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 仏教論理学 / 因明 / ディグナーガ / 文軌 / 過類 |
Outline of Annual Research Achievements |
インド仏教論理学研究と東アジア仏教論理学(因明学)の最新の成果を統合しながら,仏教論理学研究の新たな方法論の確立を目指す本研究は,最終年度に以下の実績を達成した。 1. 8月20-25日にトロント大学で開催された国際仏教学会(XVIIIth Congress of the International Association of Buddhist Studies)において,"Transmission and Transformation of Buddhist Logic and Epistemology in East Asia (I) (II)"と題するパネルを開催し,本研究メンバーに加えて,海外よりB. Gillon, H. Lasic, H.Heの各氏を招聘し,第一部では,ディグナーガの『集量論』梵文復元のための有力な資料となるジネーンドラブッディの注釈文献の梵文写本が発見されたことにより,『如実論』や『方便心論』といったディグナーガ以前の仏教論理学書に対する従来の研究が見直されることや,『正理門論』の梵文についても,これまで回収されてきた断片資料の扱いについて再考の余地があることなどが発表された。また,第二部では,玄奘の唯識比量や清弁の掌珍比量で用いられる「真故」の限定句の解釈について,また,基の四相違解釈が具体的な討論の場面での応用を意図したものであることなどが論じられた。 2. 1月21日に台湾より林鎮国氏を招聘し,小野が中心となり,文軌の過類解釈についての共同研究を行うとともに,国際ワークショップ"Reevaluation of East Asian Yogacara Texts"を開催し,ディグナーガの『観所縁論』に対する快道の注釈の検討などを行った。 3. 3月24日に第五回因明科研研究会を開催し,本研究の総括を行ったのち,研究発表「元暁『判比量論』の研究動向」(師茂樹),「玄奘訳『正理門論』の古形をたずねて:春日版を中心に」(室屋安孝)が行われた。また,義准相似についての沙門宗の解釈について検討を加えた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)