2015 Fiscal Year Annual Research Report
統治思想としての<オイコノミア>:戦間期・社会経済思想の複合的研究
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15H03163
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
中山 智香子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10274680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
眞島 一郎 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (10251563)
西谷 修 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (20189286)
桑田 学 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 研究員 (20745707)
土佐 弘之 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (70180148)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | オイコノミア / 統治 / グローバル経済 / ヤナマール / 不服従運動 / エネルギー経済 |
Outline of Annual Research Achievements |
5月に計画の概要や方針を確認し、各自のヴィジョンを持ち寄る打ち合わせと研究会(桑田、西谷が報告)を開催した。これに基づき、分担者西谷が9月にフランスに文献渉猟と研究交流のための出張を行った。また代表者中山は11月にニューヨークで行われた、カール・ポラニーに関する国際セミナーに参加し、報告・研究交流を行った。 11月下旬には、グローバル世界におけるオイコノミアの破綻に向う経済システムのあり方に対抗するあり方を模索する社会運動集団「ヤナマール」のリーダーユニット、クルギをセネガルから招聘し、メンバー全員で国際シンポジウムや国際セミナーを行った。国際シンポジウムでは分担者真島が全体の進行を段取りし、分担者の西谷、桑田、土佐がコメンテータをつとめた。国際セミナーは真島、西谷、中山が東京、仙台でこれをクルギとともに開催した。またヤナマールの考察をテーマとしたセッションを日本平和学会にて行い、真島、中山が報告、土佐がコメンテータをつとめた。これらの記録は現在、主なものの文字起こしまでを終了している。 その間、特に真島、西谷、桑田、中山は何度か相談のための会合や小研究会を行い、共同研究の方向性を確認した。土佐とはメールで随時、これを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
5月の段階では大戦間期に絞った思想史的研究のヴィジョンも立てており、研究会での議論も進めたが、初年度の本年、グローバル世界におけるオイコノミア思想の展開とこれに連動した社会運動の進展にかんがみ、申請時の計画では平成28年度においていた国際シンポジウムを前倒しして平成27年度に実施し、これを軸として共同研究を進めた。同企画に関するさらなる学問的考察と、大戦間期の問題点との摺合せは、平成28年度の共同研究に継続するものとした。
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Strategy for Future Research Activity |
上記にも述べたとおり、平成27年度のシンポジウムに関するさらなる考察、大戦間期の思想史との摺合せ部分については、平成28年度により強い軸足を置くこととなった。また初年度に国際シンポジウムを開催したため、資料収集や視察の出張をできなかったメンバーもあり、これについては平成28年度の実施を予定している。
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Research Products
(12 results)