2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of crafts-Research on the Mane mold casting method in metal crafts casting
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15H03174
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
赤沼 潔 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (30267687)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 一敏 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 教授 (20141989)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 工芸 / 鋳金 / 真土型鋳造法 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、大型原型のブロンズ鋳物の制作方法の展開を実施した。平成29年7月、制作した中型原形の真土型に関する技法検討の結果、当初の予想に反し、中型 原形の技法検討だけでは、真土込型の技法の全容を把握することができず、研究目的である真土込型鋳造法の多面的アーカイブ化を達成できないことがわかり、研究遂行上、大型原形の真土込型に関する技法検討が不可欠であることから、追加で大型原形の真土込型を制作する必要が生じた。 大型原型の人物像を目的対象としてその分割方法、分割手段、その後の溶接による完成形までの工程を確認し実施した。 対象の人物像は、等身の坐像で椅子に腰掛け手前で両手を合わせている形であるが、分割するにあたって、それぞれの鋳型の大きさ、重要な形態(顔や手等)の配置、鋳造品が歪まない位置どり等を考慮し分割した。また、それに伴った寄せ型も多種にわたった。特に浮いた状態の手の部分は、窓寄せの型を取り、中子を入れる工夫をして実施した。 結果としては概ね良好な鋳造物を完成させることができた。特にそれぞれの分割された鋳造物を合わせて溶接する際には、それぞれの分割面がほとんどずれることもなく、溶接は順調に展開できた。ここでは分割の方法が適切であったこともあるが真土込型の歪みの少ない精度のある鋳物を確認できた。また、中子の取りにくい部分で肉厚が厚くなった部分でも、ブロンズの引けによる収縮はほとんど起きず、鋳型の吸収力の優れた点を確認できた。全体的に大型の原型に対した方が真土込型は適性があることを実感できた。ただし、技法的には難易度が高いことは変わらないため、熟練者の指導を仰いで実施したことや、大型の鋳型になればなるほど人的仕事量は大きくなり、困難な場面も多く、鋳造の大変さを改めて実感した。
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Research Progress Status |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)