2016 Fiscal Year Annual Research Report
Art of Propaganda Medium before the Foundation of People's Republic of China
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15H03176
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
星野 幸代 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (00303587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
葛西 周 東京藝術大学, 大学院国際芸術創造研究科, 講師 (00584161)
邵 迎建 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 教授 (30375315)
アン ニ 明治学院大学, 文学部, 研究員 (70509140)
楊 韜 佛教大学, 文学部, 講師 (70614585)
西村 正男 関西学院大学, 社会学部, 教授 (80302652)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 中国 / 日中戦争 / プロパガンダ / 身体芸術 / メディア |
Outline of Annual Research Achievements |
第二年度は、研究グループ各自の活動としては国内外で19件の研究発表(招待講演を含む。海外は香港、中国〔昆明、包頭、天津、上海、潮州〕、カナダ〔トロント、モントリオール〕)及び中国大陸、香港、台湾での資料収集を行った。 全員参加の国際研究集会としては、中国・北京の清華大学日本研究センターに賛同を得て、国際シンポジウムを企画した。中国語題目は「1940年代戦時宣伝及媒体表象」(1940年代戦時プロパガンダとメディア表象)とし、2016年10月8日清華大学甲所会議室にて開催し、清華大学日本研究センターの研究者の他、北京の各大学の研究者、大学院生が来場し、質疑応答を交わすことができた。ほんシンポジウムの開催に当たっては、当該研究課題の研究分担者である西村正男教授(関西学院大学)が代表をつとめる基盤研究(B)(一般)「20世紀半ばの上海から香港への文化人の移動と文化的越境についての総合的研究」の研究グループと企画段階から協力し、共催という形をとった。ゲストスピーカーとして上海市電影博物館キュレーターである王騰飛氏、上海大学で博士号を取得したばかりの尹鵬飛氏を招聘し、二つの科研グループの研究者8名が登壇し、その後総合討論を行った。 研究成果物として、単著1、共著4、単著論文7本を出すことが出来た。 年度末には各人の成果報告会を開催し、最終年度における学会発表先、執筆予定内容、資料収集予定について討議し調整した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度、映画分野において招聘予定であった上海戯劇学院の研究者招聘が、研究者自身の都合によりキャンセルとなった。当事者同士で検討し、目下29年度に国内あるいは国外で同じパネルに招聘するといった形で対応する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は研究発信という点においては日本語圏・中国語圏を除いた国際学会での研究発表がやや少なめであった。次年度は、広い範囲、特に英語圏の国際学会に応募しより多くの発表を目指す。 また次年度は最終年度であるため、本研究の目標であるところの、日中戦争期における抗日・媚日・帝国日本プロパガンダの中国建国前夜におけるプロパガンダ・メディア表象の変容について成果を、各担当分野で整理した後に共有し、それらを近現代中国・日本の芸術メディアというマクロな視点から俯瞰した場合、如何に従来の文化地図が変わるかを見据え、発展研究を模索する。
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Research Products
(32 results)