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2015 Fiscal Year Annual Research Report

伊勢商人の文化的ネットワークの研究――石水博物館所蔵書簡資料をもとに

Research Project

Project/Area Number 15H03183
Research InstitutionMeisei University

Principal Investigator

青山 英正  明星大学, 人文学部, 准教授 (10513814)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高倉 一紀  皇學館大学, 文学部, 教授 (50278412)
早川 由美  奈良女子大学, 大学院人間文化研究科, 博士研究員 (30745310)
神谷 勝広  同志社大学, 文学部, 教授 (40233952)
菱岡 憲司  有明工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (10548720)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2020-03-31
Keywords近世文学 / 伊勢商人 / 書簡 / 書物文化 / ネットワーク
Outline of Annual Research Achievements

石水博物館所蔵川喜田家宛書簡全約4300通のうち、約2000通の撮影を終え、あわせてデータの確認と整理をおこなった。また、川喜田石水の江戸紀行日記および上方紀行日記を翻字し、書簡の差出人と石水の人脈とがおおむね合致することを確認した。
書簡の翻字・分析に関する途中経過は次の通りである。
①小津桂窓書簡の翻字と関係人物及び書簡掲出書籍の調査を全136通中計33通おこなった。約50通は科研調査以前に翻字入力済である。関係人物や書簡掲出書籍の調査は、翻字の際に適宜おこなっているが、最終的な整理や「掲出書籍一覧表」の作成、及び書簡の発信紀年推定と紀年順配列は,全書簡翻字後に集中的に実施する予定である。そのほか、②竹内弥左衛門書簡約40通、③城戸市右衛門書簡約20通、④高畠式部書簡約20通を翻字した。
また、西村藐庵書簡の解読を踏まえて、藐庵に関する論考を作成中である。
その他、石水の「みたき本」、本居美濃書簡、塙次郎書簡についても翻字、検討を進めつつある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

書簡の撮影については、予定以上のペースで進んでおり、全体の約半分程度まで撮影を終えることが出来た。また、研究協力者を得たことにより、撮影と同時進行で効率的にデータの確認と整理を進めることが出来た。
また、江戸の古書画をめぐるネットワークについて、関連資料の発見も含めた新知見を得ることが出来た。
一方、全書簡の撮影および翻字後でないと発信紀年推定と紀年順配列がおこなえないこともあり、論文などの成果発表には至っていない。

Strategy for Future Research Activity

書簡撮影については、前年度同様月1回(2~3日)のペースで進め、28年度は全4300通のうち約3200通までを、29年度には全ての書簡の撮影を終える予定である。
翻字については、小津桂窓はこれまで通り小研究会を開いて翻字・分析を進め、28年度中に全体の8割方を終える予定である。
西村藐庵書簡に基づく論考は28年度中の公表を予定している。
その他、これまで翻字に取り組んできた書簡のうち、現段階で成果としてまとめられそうな高畠式部書簡等については28年度中に論考の作成を進め、点数が膨大であるなどの理由で検討に時間がかかるものについては、29年度以降の成果公表を考えている。

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Published: 2017-01-06  

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