2019 Fiscal Year Annual Research Report
伊勢商人の文化的ネットワークの研究――石水博物館所蔵書簡資料をもとに
Project/Area Number |
15H03183
|
Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
青山 英正 明星大学, 人文学部, 教授 (10513814)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菱岡 憲司 山口県立大学, 国際文化学部, 准教授 (10548720)
早川 由美 奈良女子大学, 大学院人間文化研究科, 博士研究員 (30745310)
浦野 綾子 皇學館大学, 研究開発推進センター, 助教 (30825774)
神谷 勝広 同志社大学, 文学部, 教授 (40233952)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 近世文学 / 伊勢商人 / 書簡 / 書物文化 / ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究実績は、以下の通りである。 ①研究成果報告書の刊行(2020年3月、A4版、155頁。)、②科研費調査報告展「伊勢商人川喜田家への手紙―数寄(好き)のつながり―」(2020年2月22日~4月12日、於石水博物館)の開催、③重要書簡の翻刻と読み合わせ。 ①は、書簡を貼り交ぜた反古帖や書簡貼り交ぜ屏風など新たに確認できた資料を撮影して書簡目録に追加した上で、画像のチェックと再撮影、目録データのチェック等を経て全体を整備した。併せて、近世中期から幕末にかけての川喜田家の文化的ネットワークや書簡研究の意義に触れた論考10本および差出人名索引を付した。また、冊子と目録データを収録したCD-ROMを添付し、関係機関や研究者に配付した。②は、川喜田家の文化的ネットワークの広がりを物語る書簡、および石水博物館所蔵の書籍・茶道具・絵画等計41点を展示し、研究成果を一般の方々にも公開した。③は、科研期間終了後も研究を進展させるべく、メンバー間で情報交換をおこない、重要書簡の翻刻を進めた。具体的には小津桂窓・竹内弥左衛門・住山楊甫等である。 2019年度に発表した論文は、以下の2点である。青山英正「伊勢の文化的ネットワークと『春雨物語』の流通――桜山文庫本の旧蔵者正住弘美をめぐって」、神谷勝広「晩年の豊国――書簡に注目して」。 また、メンバーの編著による下記書籍は2019年度中に編集をおおむね完了し、2020年度の刊行を予定している。菱岡憲司・高倉一紀・浦野綾子『小津桂窓書簡集(仮)』(和泉書院)。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)