2015 Fiscal Year Annual Research Report
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15H03184
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
高松 寿夫 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40287933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 貴美子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (20386569)
陣野 英則 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40339627)
新川 登亀男 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50094066)
松本 直樹 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (50239109)
吉原 浩人 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (80230796)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 六国史 / 懐風藻 / 続日本紀 / 渤海使 / 日本漢文 / 漢文電子化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度の具体的な研究計画は、次の4項目であった。「1.諸文献の電子テキスト化」、「2.注釈作業」、「3.『六国史時代漢語集成』の編集」、「4.近世六国史関連研究文献調査」。項目ごとの成果は次の通りであった。 1.『日本詩紀』の国書刊行会,1911年刊版を、業者に委託し電子化を行った。出来した電子テキストは、誤入力多く校正が必要であったが、TA・研究補助の大学院生の分担作業により、ひととおりのチェックは終了。しかし、信頼できるデータの提供のためには、ダブルチェックが必要と思われ、現在、その作業に入るところである。2016年度にそなえ、『古京遺文』電子化にあたっての本文(日本古典全集,1929年刊版)チェック等も行った。 2.『懐風藻』と渤海使関係文筆資料の諸テキストの注釈作業を行った。『懐風藻』は、8月に第1回の研究会を開催し、今後の方針等を参加者で協議した。その後、9月より3月まで、10月・2月を除いて毎月、計5回の研究会を開催し、1回につき3首ずつ程度の作品を検討した。3月までに検討した作品は、古典文学大系の詩番号で1~5,8,12~14,16,19,21,44,52の14首である。研究会での討議を経て、担当者各自が改稿を加えることになっている。渤海使関係文筆資料については、10月11月1月3月の計4回の研究会を開催した。『続日本紀』掲載の外交文書を年代順に取り上げた。研究会での議論を反映した各資料の注釈稿を報告担当者に依頼中であり、『早稲田大学日本古典籍研究所年報』第10号(2017年3月刊行予定)に掲載予定である。 3.以前の科研費研究で作成した『8世紀日本漢語集成』作成の要領で、鋭意作業を進めつつある。 4.宮城県図書館の伊達文庫が所蔵する六国史版本の調査を8月に実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ研究計画に沿った進展であった。業者委託による電子データの校正作業をいかに効率的に進めるかが課題ではある。
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度の調子で進めれば、大きな支障はないものと考えている。業者委託による電子データの校正作業をいかに効率的に進めるかが課題ではある。
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Research Products
(29 results)