2017 Fiscal Year Annual Research Report
Transatlantic Ecology: The Interaction and Transformation of Environmental Literatures
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15H03189
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Research Institution | Nagoya Keizai University |
Principal Investigator |
川津 雅江 名古屋経済大学, 法学部, 名誉教授 (30278387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成田 雅彦 専修大学, 経営学部, 教授 (00245953)
植月 恵一郎 日本大学, 芸術学部, 教授 (10213373)
吉川 朗子 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (60316031)
小口 一郎 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 教授 (70205368)
金津 和美 同志社大学, 文学部, 教授 (90367962)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 英米文学 / 環境文学 / エコロジー / 環大西洋 / トランスアトランティック / ロマン主義 / アメリカンルネサンス / ポストヒューマン |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 本年度は、それぞれ特に下記トピックについて研究をすすめ、研究成果の一部を学会発表や論文公表した。ポストヒューマニズム、食と環境問題(川津)、犬や猫と人間社会とのエコロジカルな関わり(植月)、クレアとソローの比較(金津)、エマソンと環大西洋思想(成田)、自然の物質性と行為者性(小口)、英国湖水地方における鉄道の発展と環境保護意識の発展との関係(吉川)、ソロー文学の現代的展開と核時代の文学への波及(伊藤)。 2. 以下を公開開催した。 (1) 平成29年9月15日(於名古屋経済大学)、研究会「トランスアトランティック・エコクリティシズム研究の最新動向」を開催し、伊藤がMaterial Ecocriticism (2014)、植月がRomantic Indians (2006)、川津がTransatlantic Literary Ecologies (2016)、金津がRomantic Realities(2016)、成田がShades of the Planet (2007)、吉川がNatures in Translation (2017) について報告した。なお予定していた特別講演会「メルヴィルとマテリアル・エコクリティシズム」は講師(藤江啓子・愛媛大学教授)の急病のため中止となった。 (2) 平成30年3月11日(於同志社大学)、本科研メンバーと藤江啓子教授による公開セミナー「トランスアトランティック・エコロジーーロマン主義と環境批評」と、鈴木雅之・京都大学名誉教授による講演「「見えざる世界の証明」―スヴェーデンボリ、ブレイク、エマソン」を開催した。また、公開セミナーの予稿集を冊子で発行した(詳細は備考欄参照)。 3. ホームページに、研究会・講演会・公開セミナーの告知や配布資料、公開セミナーの予稿集、各自の業績を公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、最終年度(平成30年度)における総括の礎を築くために、各自個人研究を推進しつつ、研究成果の一部を国内外の学会で発表するとともに、共著、主要学術雑誌、紀要などに随時公表し、研究成果を広く社会に還元した。特に3月11日に開催した公開セミナーと講演会には多くの英米文学者に参加していただき、活発な質疑討論がなされ、トランスアトランティック・エコロジー研究の推進と啓蒙に貢献することができた。また、メールでの頻繁な打ち合わせの他に運営会議を年2回行い、今後2年間の研究計画と役割分担、研究方法を確認した上で、最終年度の研究計画について審議した。以上の理由で、研究の進渉状況は順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 最終年度にあたる平成30年度は、これまでの研究成果を整理・統合するとともに、平成30年3月11日の公開セミナーで発表した各自のテーマについて、聴衆者や科研メンバーからの意見を参考にしながら、研究をより深化させるとともに、次の段階の研究への展望を開くようにする。 2. 各自のテーマに基づいて、平成31年度刊行予定の学術書『トランスアトランティック・エコロジー』(仮タイトル)のための原稿を完成させるとともに、相互レビューによる修正や、出版に関わる諸々の業務を科研メンバー全員で行なう。なお、これまで本科研に講演や公開セミナーでご協力いただいた竹内勝則教授(鹿児島大学)、スコット・スロヴィック教授(アメリカ・アイダホ大学)、藤江啓子教授(愛媛大学)にはこの学術書への執筆を依頼済みである。またスロビック教授の論文の和訳担当者として、大野美砂准教授(東京海洋大学)に依頼済みである。いずれも快諾の返答を得ている。 3. 本科研の集大成として、年度末に英文の研究実績報告書を冊子の形態で発行し、国内外に本科研研究の意義と成果を知らしめる。
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Remarks |
公開セミナー(2018年3月11日、於同志社大学) 『トランスアトランティック・エコロジー ――ロマン主義と環境批評――予稿集』 執筆者:川津雅江、金津和美、小口一郎、伊藤詔子、成田雅彦、吉川朗子、植月惠一郎、藤江啓子。総頁数:37頁。
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Research Products
(26 results)
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[Book] Victorian Ecocriticism:The Politics of Place and Early Environmental Justice2017
Author(s)
Saeko Yoshikawa, Dewey Hall, Julie M. Barst, Natalie Rose Cox, Michelle J. Deininger, Sue Edney, Marlee Furhrmann, Jillmarie Murphy, Adrian Tait, Laura Dassow Walls, Akemi Yoshida
Total Pages
210
Publisher
Lexington Books
ISBN
978-1498551069
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[Book] What Would Henry Do?: Essays for the 21st Century2017
Author(s)
Ken Lizotte, Jimmy Carter, Lawrence Buell, Joseph Wheeler, Margaret Bergman, Peter Alden, Deborah Bier, Michael Frederick, Shoko Itoh, Maria Madison, Gregory Maguire, Peter Manso, Barbara Olson, Jayne Gordon, Laura Dassaw Walls, Tom Clark, Tim Herbert, Barbara Olson, Robert Richardson, William Anderson 他21名
Total Pages
170
Publisher
Create Space Independent Publishing Platform
ISBN
9781548708177
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