2015 Fiscal Year Annual Research Report
近世アジアと砂糖の世界史:砂糖の生産・国際流通・消費文化に関する国際共同研究
Project/Area Number |
15H03230
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
島田 竜登 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (80435106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守川 知子 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (00431297)
八百 啓介 北九州市立大学, 文学部, 教授 (20212269)
太田 淳 広島大学, 文学研究科, 准教授 (50634375)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 近世アジア / 砂糖 / 東インド会社 / 消費文化 / プランテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、グローバル化が進展しつつも、本格的な工業化や植民地化が開始される直前期にあたる17・18世紀を中心とした近世期のアジア社会の多様性、アジア域内及び世界との連関性、さらにはそれらの変容を明らかにすることを目的とするものである。これまであまり利用されてこなかったオランダ東インド会社文書を縦横に用いるとともに、アジア現地語史料を併用し、マルチ・アーカイブの手法で近世アジア社会の解明にあたる。アジア社会一般を分析する事例として、とくにアジアでの砂糖の生産・国際流通・消費文化を分析し、これをベースにして砂糖以外の題材からも近世アジア社会へのアプローチを試みる。最終的に、主要事例である砂糖に関しては、アジアの砂糖をめぐる歴史を取り入れた新たな「砂糖の世界史」像を構築し、西洋中心ではない真のグローバル・ヒストリー叙述を提示する。また、本研究は国際共同研究の形で解明することも特色となっている。 第一年度目にあたる2015年度には、おもにインドネシア国立公文書館、英国図書館、オランダ国立公文書館、シンガポール国立公文書館の所蔵する関係史料の収集ならびに分析を実施し、くわえて2回の国内研究会を開催した。これらの史料の分析結果をもとに、第2年度には国際ワークショップや国際セミナーを開催し、国際共同研究をより実のあるものとする予定である。また、本共同研究の海外研究協力者であり、Om Prakashデリー大学名誉教授が2015年6月から8月にかけて日本に滞在した(招聘機関:関西大学経済学部)。氏はインド経済史研究ならびにインド洋海域史研究の国際的第一人者であり、招聘機関に所属する研究者とともに、セミナーを開催するとともに、本科研に関する研究を共同で行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
近世アジア社会の世界史的位相の解明のため、とくに砂糖を事例とした研究を行っているが、砂糖以外に関しても研究が進み、当初の計画以上に近世アジア社会の研究が当初の計画以上に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に従い、2016年度には海外共同研究者を日本に招聘し、国際共同研究をより充実したものとする。
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Research Products
(27 results)