2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Red-seals Ships in the Asian Settings: State Letters and Envoys Sent To And From Japan in the Sixteenth and the Seventeenth Centuries
Project/Area Number |
15H03236
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松方 冬子 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (80251479)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蓮田 隆志 新潟大学, 現代社会文化研究科, 研究員 (20512247)
橋本 雄 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (50416559)
岡本 真 東京大学, 史料編纂所, 助教 (50634036)
彭 浩 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (80779372)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 外交史 / 世界史 / 国書 / 朱印状 / 東アジア / 東南アジア / パスポート |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度は、国書・通航証(パス)についての研究を進め、東アジア・東南アジア地域を中心としつつも、前近代のユーラシア全域にある程度適用可能なものとしての「国書外交」とその周辺に会った通航証についてのイメージを得た。その成果は、論文集『国書がむすぶ外交(仮)』として刊行する予定である。 具体的な活動の概要は以下の通り。 ○対馬巡検を行い、現地在住の研究者とも交流を行った。○成果となる論文集のための準備報告会を、7月に開催した。○国書一覧表、朱印船関連地図についての検討を行った。○研究代表者がオランダで、史料調査とライデン大学でのレクチャーを行った。○EAJSリスボン大会において、パネル報告"Passes for Trade"を行った。○イタリア外交史と東アジア国際関係論についての洋書(英語)の読書会を行った。○随時、活動内容をウェブサイトに掲載した。URLは下記の通り。 http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/personal/fuyuko/kaken/shuinsen.html
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初は、「中近世移行期の環シナ海域の国家・諸勢力間の関係像、及びその中での朱印(船)の位置づけの提示」を目標としていたが、より広く、ユーラシアのほぼ全域における外交関係像を描くに至ったため。もちろん、不十分な点はあるが、かなり理論的な整理ができたと考える。適宜国際学会等でも発表し、フィードバックを得ることにより、独善的にならないように注意している。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究の成果としての論集を刊行し、国書一覧表、朱印船関連地図を発表する。 台湾中央研究院での調査を継続する。 英語の関連図書の読書会を継続する。 タイ・チュラロンコン大学でワークショップを行う。 活動については、随時ウェブサイトで公開する。
|
Research Products
(17 results)