2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15H03239
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
川岡 勉 愛媛大学, 教育学部, 教授 (90186057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古野 貢 武庫川女子大学, 附属総合ミュージアム設置準備室, 事務長 (40382022)
遠藤 ゆり子 淑徳大学, 人文学部, 教授 (70612787)
佐々木 倫朗 大正大学, 文学部, 教授 (80280907)
野田 泰三 京都光華女子大学, キャリア形成学部, 教授 (90335183)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 日本史 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は共同研究の初年度であったため、5年間の研究計画・研究方法について14名の研究参加者(研究代表者・研究分担者・研究協力者)の意思統一を図ることを重視した。メールで連絡を取り合うとともに、研究会を2度開催し、それぞれが担当する守護や地域を確定し、担当する守護に関する史料の所在・収集方法・研究状況等に関する情報を交換する機会を持った。これにより、研究参加者の間で問題意識が共有され、何をどこまで明らかにするか、どのような項目を盛り込んだデータベースを作成するかが明確になった。 以上の点を踏まえて、それぞれの計画に基づき、各守護ごとに史料の収集・データベース化に着手した。まず、各守護分国に対応する自治体史・各種史料集などの刊本史料から、当該地域における守護の受発給文書を抽出して整理作業を行った。あわせて、史料の所蔵機関に出向いて史料検索・調査の作業を開始している。 こうした作業を進めながら、研究代表者の川岡勉は、毛利氏と大内氏に関する研究発表を行い、伊予河野氏と出雲尼子氏について論述した。研究分担者の古野貢は、畿内近国の大名と盟約について研究成果を公表した。同じく研究代表者の遠藤ゆり子は、大崎・伊達・最上氏に関する著作を発表した。各守護の特質が徐々に明らかになり、比較史料学的研究を進める基礎が形成されつつあると言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は共同研究の初年度であったため、5年間の研究計画・研究方法について14名の研究参加者(研究代表者・研究分担者・研究協力者)の意思統一を図ることを重視した。メールで連絡を取り合うとともに、研究会を2度開催し、それぞれが担当する守護や地域を確定し、担当する守護に関する史料の所在・収集方法・研究状況等に関する情報を交換する機会を持った。これにより、研究参加者の間で問題意識が共有され、何をどこまで明らかにするか、どのような項目を盛り込んだデータベースを作成するかが明確になった。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に開催した2回の研究会において5年間の研究計画・研究方法に関する研究参加者の意思統一が図られ、作業課題が明確となったので、本年度はこれを踏まえて史料の調査・収集・データベース化の本格的な作業に着手する。まず、各守護分国に対応する自治体史・各種史料集などの刊本史料から、当該地域における守護の受発給文書を抽出して整理作業を行う。あわせて、史料の所蔵機関に出向いて史料検索・調査に取り組む。収集・整理が進んだ順に、史料のデータベース化を開始する。 一方、年に2回の研究会を開催し、それぞれの調査成果を報告するとともに、受発給文書の分析から導き出される各守護の権力的特徴や地域社会との関わりなどについて議論する場を設ける。研究会では、作業方法のチェック・修正や、作業を進めていく中で浮かび上がってきた問題点や課題の確認なども行う。
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