2018 Fiscal Year Annual Research Report
Prostitutes and Brothel Quarter Social Formations in the Transition from Early Modern to Modern Japan: An Attempt at Historical Synthesis
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15H03241
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
佐賀 朝 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (40319778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 洋子 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00181686)
小野沢 あかね 立教大学, 文学部, 教授 (00276700)
人見 佐知子 近畿大学, 文芸学部, 准教授 (00457029)
横山 百合子 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (20458657)
吉田 伸之 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (40092374)
金 富子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40558102)
吉田 ゆり子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50196888)
塚田 孝 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (60126125)
神田 由築 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (60320925)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 日本史 / ジェンダー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、近世~近代日本の遊廓について、多様な事例発掘と具体的分析により遊女・娼妓の存在形態と「遊廓社会」の歴史的特質を解明するものである。①遊女・芸者の存在形態、②遊女屋・貸座敷業者とその集団の実態、③遊廓が立地する都市地域の社会=空間構造、④多様な遊廓事例とその対比的特徴、⑤近世~近代にわたる「遊廓社会」の変容過程、⑥19~20世紀の植民地・勢力圏への性売買「普及」と国際的人身売買問題、の分析を課題とした。 2018年度は、以前から継続して公開中の「遊廓・遊所研究データベース」について、詳細データを追加収集し、山形県・茨城県・福岡県などのデータ更新を行った。作業進捗のためのデータベース小研究会も複数回開催した。 また、現地調査・研究会と日常的な史料調査としては、一昨年度以来、史料の検討を進めてきた栃木県の烏山遊廓の現地調査と史料の撮影・収集を行い、現地での史料検討会も開催した。また新たに、東北歴史博物館において遊廓関係の一次史料(宮城県若柳町阿部家文書)の調査を行い、継続して調査検討が必要な重要資料であることが判明した。 研究面では、代表者が昨年度収集した横浜遊廓関係史料にもとづき、幕末~維新期の横浜遊廓と開発に関する個別研究を進めたほか、科研最終年度であることをふまえて、2019年1月には総括シンポジウムを東京で開催した。代表者である佐賀が司会・進行を担当し、分担者である横山百合子・小野沢あかね・金富子らによる研究報告を受けて、各分野の課題整理を行った。一次史料に基づいて近世後期~近代における遊廓社会の実態を遊女・娼妓のありようにも留意して追究する作業の到達点と課題を整理したほか、朝鮮半島の植民地遊廓に関する研究の成果と課題も確認することができた。本科研による研究成果を中間的に総括するとともに、一次史料に基づくさらなる研究の可能性と課題をも確認・共有することができた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(38 results)