2015 Fiscal Year Annual Research Report
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15H03251
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| Research Institution | Kyoto University |
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Principal Investigator |
石川 禎浩 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10222978)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高嶋 航 京都大学, 文学研究科, 准教授 (10303900)
小野寺 史郎 埼玉大学, 人文社会科学研究科(系), 准教授 (40511689)
村上 衛 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (50346053)
田中 仁 大阪大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (60171790)
丸田 孝志 広島大学, 総合科学研究科, 教授 (70299288)
武上 真理子 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (70636795)
江田 憲治 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (80176768)
瀬戸 宏 摂南大学, 外国語学部, 教授 (80187864)
森川 裕貫 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (50727120)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 毛沢東 / 中国近現代史 / 中国共産党 / 伝記 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は、研究分担者の協力を得て、4月に当初より予定していた毛沢東伝研究についての共同研究グループを発足させることができた。この研究グループによる研究例会は基本的に隔週金曜午後に京大人文研で定期開催し、年度内に17回開催することができた。初回の会合で研究グループのメンバーに研究の趣旨とディシプリンを周知徹底し、各々の分担する研究領域を確認した。
研究の初年度にあたることに鑑み、研究資料と研究機器・データの収集と構築に力を入れた。5月から夏にかけては、石川、村上の両名が東京、イギリス、台湾で現地調査、資料調査を通じて、多くの関連資料を得られた。夏季以降は、それら諸資料の整理・分析を進めるとともに、毛沢東に関する研究が、中国共産党の関連研究部門でどれくらいまで許されているのかを把握すべく、来日中の研究者にヒアリングを行った。これらによって初歩的に得られた知見は、初年度から積極的に対外的に公開し、関連研究者のレビューを受けることにしている。例えば、研究代表の石川は7月にイギリスの中国学研究協会の招請を受けて、ブリストル大学で開催の「Global China: The China Postgraduate Network Annual Conference」で基調講演を行い、毛沢東の初期イメージや伝記的情報の具体的状況を報告し、大きな反響と好評を得た。冬には同様の資料調査と講演をアリゾナ州立大でも行った。
このほか、京大人文研の所蔵する旧鱒澤彰夫氏所蔵の文化大革命期紅衛兵資料の整理を開始した。膨大で多種にわたる資料の整理に先立ち、デジタル化を前提としたデータベースの構築方針を、専門家のアドバイスを受けながら策定した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の目標であった毛沢東研究の準備作業について、しっかりとした研究グループを発足させ、かつ初年度としては充分な資料収集を行うことができた。それだけでなく、早くも研究成果の一部を国際学会や外国語図書によって、英語・中国語で公表することにより、毛沢東研究に関する研究視座を国際学界にたいして発信することができている。
また、毛沢東の晩年の政治活動を分析する上で避けては通れない文化大革命時期について、世界でも有数のパンフレット・雑誌・冊子コレクションを発掘し、それの整理に着手することができ、この方面においても、国際的に注目を集めている。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進にあたっては、初年度に充分に実施できなかった中国での資料調査を、本格的に実施することが重要である。初年度に収集した文字資料の分析になお時間がかかるため、中国での資料収集が実施できなくても、研究を進めることは不可能ではないが、毛に関する核心的資料の多くが中国にあることを考えれば、早めに資料の収集と該国の専門家との研究打合せをすることが望ましい。これまで集めた資料の分析にかんしては、中国共産党を専門とする石川の作業だけでは不十分なので、研究分担者の協力はもちろんのこと、共同研究班を継続開催していくことにより、多元的な視野で毛沢東伝を見直していくことが必要となろう。二年度目にあたる2016年度は、前年度同様に、その成果を部分的であっても、内外に向けて積極的に発信し、それによってより多くの研究者との対話・討議を行わなければならない。2016年7月にドイツで予定されている国際シンポジウムなどの機会を積極的に生かして、本研究の成果の一端を報告し、この分野の研究を狭い意味の「中国共産党党史研究」から脱皮させる予定である。これによって、本研究は党の歴史と絡み合いながらも独立性をもった人文学的な毛沢東伝研究へとつながっていくであろう。
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Research Products
(19 results)
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[Journal Article] ZINBUN2016
Author(s)
Mariko Takegami
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Journal Title
The Origins of Modern Geology in China: The Work of D. J. Macgowan and R. Pumpelly
Volume: 46
Pages: 179-197
Peer Reviewed
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