2015 Fiscal Year Annual Research Report
戦前・戦中期における華中・華南調査と日本の中国認識
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15H03253
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Research Institution | The Toyo Bunko |
Principal Investigator |
本庄 比佐子 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (50106639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 雅生 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (30151905)
久保 亨 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (10143520)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 中国近現代史 / 中国近代経済史 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究開始年度として、国立国会図書館をはじめとする国内の資料館、研究機関における資料収集に重点を置いた。また、中国と台湾における関係資料の所蔵状況について把握すべく、李培徳氏(香港大学客員研究員)、陳慈玉氏(台灣中央研究院近代史研究所研究員)を招き、それぞれ「香港和日本的関係:課題、方法和史料」(7月31日)、「台湾銀行の華南調査について」(11月29日)の報告を得た。 特に、台湾中央研究院が所蔵する台湾総督府や台湾銀行などの報告調査文書については、同研究院近代史研究所の協力を得て、その状況調査を進めた。 なお、2016年2月末に予定していた台南市立図書館等における文献調査については、直前に発生した地震による現地の状況を鑑み、充分な調査を行うため翌年度に実施することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始初年度として、資料状況の把握と収集を進めた。また、当該分野の専門研究者との交流や、海外における文献所蔵機関との連携を深めることができ、研究計画の進展は順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
当該時期の華中・華南地域に関する日本の調査文献を、政治・経済・社会文化、ならびに日中関係といった側面から分析・整理することにより、19世紀後半期から20世紀前半期にいたる日本の「大陸経営」論のあり方を明らかにする。さらに、華北に関する研究成果も加え、中国全土に関する日本の調査研究の全体像を明らかにしていく。
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Research Products
(21 results)