2016 Fiscal Year Annual Research Report
中世ヨーロッパ世界における統治理念と社会制度の比較史的統合の研究
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15H03258
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
河原 温 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (70186120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 玄 日本女子大学, 文学部, 准教授 (00431883)
三佐川 亮宏 東海大学, 文学部, 教授 (20239213)
堀越 宏一 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20255194)
土浪 博 関東学院大学, 法学部, 准教授 (20277924)
鈴木 道也 東洋大学, 文学部, 教授 (50292636)
渡辺 節夫 青山学院大学, 文学部, 名誉教授 (70036060) [Withdrawn]
薩摩 秀登 明治大学, 経営学部, 専任教授 (70211274)
大月 康弘 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (70223873)
北野 かほる 駒澤大学, 法学部, 教授 (90153105)
甚野 尚志 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90162825)
皆川 卓 山梨大学, 総合研究部, 教授 (90456492)
小澤 実 立教大学, 文学部, 准教授 (90467259)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 西洋中世史 / 都市史 / 王権 / 教会 / 領邦 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中世ヨーロッパにおける統治理念と社会制度という二つの柱に即して、国家班、王国班、教会班、都市班の4つの研究班に分かれ、それぞれ研究を行った。2016年度の全体研究会は、5月、7月、10月、12月、3月の5回行われた。全体研究会では、国家班(5月、10月、3月)、王国班(5月、10月、3月)、都市班(3月)による報告が行われたほか、7月と12月には、外部研究者2名を招いて、中世スペインと教皇庁に関する報告とデイスカッションを行った。 全体研究会における本研究メンバーの報告タイトルは以下のようである。①堀越宏一、中世フランスにおける石造と木造の町家―ー1階開口部による類型論の試み―ー、②土浪博「ドイツ中世における都市同盟の位置づけについて」③鈴木道也「ヴァンサン・ド・ボーヴェ『歴史の鑑』とフランス王権―ーその編集方針と成立の拝啓―ー」、④ 皆川卓「中近世移行期における神聖ローマ帝国軍制―-領邦軍制との関係を中心に―ー」、⑤小澤実「差異化のモニュメント―ーデンマークのキリスト教化とイェリング王権―ー」。 今年度は、メンバーのうち数名がヨーロッパでの史料調査と研究、および学会での口頭 報告を行った。本年度も、数名のメンバーが渡欧して調査研究を行う予定である。 また、今年度分担研究者を外れて連携研究者となった渡辺は、中世フランス諸侯領(シャンパーニュ伯領)の封建体制に関する史料集の編纂を行い、日仏両語で刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究プロジェクトは、当初の予定通り、年間5回の全体研究会を実施し、メンバーのうち 約半数にあたる5名の個別報告を得ることができた。また、複数のメンバーによるヨーロッパでの現地調査、史料調査・取集も順調に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、班ごとの成果をできるだけ共有しつつ、前半期の5月と7月に全体研究会を開催する。そして本年9月にドイツから研究者(U・デンドルファー、フライブルク大学教授)を招請して、研究会・講演会を東京と関西で開催し、ドイツの研究者との意見交換を通じて、本研究プロジェクトの成果を取りまとめていく所存である。
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Research Products
(23 results)