2017 Fiscal Year Annual Research Report
Potentiality of the museum for historiography of war: effectiveness of the method of history
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15H03259
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
佐々木 真 駒澤大学, 文学部, 教授 (70265966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸畠 宏太 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (20202335)
辻本 諭 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (50706934)
剣持 久木 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (60288503)
西山 暁義 共立女子大学, 国際学部, 教授 (80348606)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ヨーロッパ史 / 軍事史 / 戦争 / 博物館 / 記憶 / 歴史叙述 / 歴史認識 / 平和 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度も研究分担者4人に加え、連携研究者2人(鈴木直志、原田敬一)、研究協力者3人(西願広望、松本彰、斉藤恵太)の10人体制で研究を実施した。2年間の研究の結果、本年度の課題はすでに共有されていたため、メール等での連絡を使用して訪問先を決定した。国内施設に関しては、9月11日から13日にかけて、京都府を中心に調査を行った、訪問先は、所蔵品が世界記憶遺産に登録された舞鶴引揚記念館(学芸員と意見交換)、平和博物館の研究上の拠点である立命館大学国際平和ミュージアム(学芸員らと意見交換)を中心とし、その他、伏見市深草地区の戦争遺跡、舞鶴市の諸施設(赤れんが博物館(学芸員と意見交換)、北吸浄水場、海軍記念館、旧東郷邸)、大阪国際平和センター(ピースおおさか)を訪問した。昨年までのヨーロッパと日本における調査の結果、両地域に加えて第3の比較の参照軸の設定が有益であるとの結論に達した。そのため、本年度はヨーロッパ諸国とは異なる戦争体験を有してきたアメリカの博物館を調査することとし、2018年1月4日から9日にかけて、アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島の諸施設を訪問した。具体的には、日本軍の真珠湾攻撃で沈んだ戦艦アリゾナの記念館、1945年9月に降伏調印式が行われた戦艦ミズーリ、パールハーバー太平洋航空博物館、潜水艦ボーフィンなど真珠湾の諸施設に加え、アメリカ陸軍博物館、ビショップ博物館などを調査した。トランスナショナルな視点を強く有していたヨーロッパの博物館とは異なる展示がアメリカの博物館では行われていたが、ナショナリズムより距離をとり、戦争の多面性を描こうとする展示もあり、戦争展示と歴史学との複雑な関係をさらに知ることができた。また、オアフ島の調査には、前年9月に知り合った立命館大学国際平和ミュージアムの学芸員も参加し、学芸員の視点からの分析を知ることもでき、有益であった。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(48 results)